先行馬が多めですが、逃げそうなアンビバレント陣営が「いろいろと競馬を覚えさせていきたいです」と述べており、もしかすると控えるのではないかと疑っています。逃げたとしても、ユキマルは外の番手からでも競馬を運べる馬。さほど競り合うことはなく、案外、ペースは緩みそうです。

◎8.ドライブアローカス
ドライブアローカスは2勝クラスで留まる器ではありません。
7走前の世代限定1勝クラス3着は価値が高く、勝ったロードフォンスはすでに3勝クラスで2着している実力馬。5.6着のエコロドゥネス、カゲマルも2勝クラスで3着しています。
4着だった6走前の1.2.3着馬は現在、3勝クラス、3勝クラス、オープン勝ち、の実力馬です。
芝を2度使って敗戦したあと、1勝クラスを突破。
2勝クラスで通用していないように映りますが、前々走はスローペースの中、内枠で被されてどんどんと位置を悪くする厳しい競馬になりました。直線も進路がスムーズでありませんでした。
前走は中団から。直線入口では伸びてきそうでしたが、前が壁になっている間に外から勝ち馬に先を越されてしまい、完全に踏み遅れてしまいました。
あまりスタートの上手い馬ではないので、被せていける外枠はプラス。
中団辺りに付ければ、十分に間に合うメンバー構成でしょう。
戦績から力が見くびられているような人気で妙味は十分です。

○10.ユキマル
兵庫で今年デビューした馬。
姫路・園田で大楽勝の三連勝を挙げて中央入り。
その前走は3F通過35.9秒での逃げを打ったので、ここでもスピード負けはしません。タフな馬場で1000ｍ通過61.0秒はやや速かったと思いますが、2着馬が並びかけてくるともうひと伸びして押し切りました。時計の掛かるダートで1.45.9なら十分に速く、3着には6馬身差を付けました。
2勝クラスでも全く問題ないので、ここも勝ち負けできると思います。

他。
3.ローズバルサム：前走は3F通過が35.3秒で、その後が12.0秒。想定以上に流れたおかげで3着まで差して来られたという見立て。ここもペースが流れれば届くでしょうが、さほど速くはならないと考えています。
7.ジャスリー：ここ4戦全て出遅れ。かつてはここまで出遅れていませんでしたが、陣営は「どうにもゲートが良くなく、古馬になって前進気勢が不安定に。能力は通用。差しが利く良馬場で前が止まってほしい」と他力本願の発言をしています。この馬が届くほど前は止まらないと考えています。
9.コーパスクリスティ：初ダートの前走は出遅れたにしても見せ場なく敗退。ゲートも元々、不安定です。「左にモタれるところがあるので、この条件を待っていた」という話。ですが、元々、5頭立てでスローペースの秋明菊賞を勝ったことで2勝クラスに在籍している馬。力が足りるのかどうか、かなり疑っています。モレイラ騎手の手腕に期待でしょうか。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。