香港のスプリントカテゴリーは非常にレベルが高く、高松宮記念に遠征してきたビクターザウィナーも初の左回りでいきなり3着に好走。マッドクールには差し届かなかったとはいえ、存在感を示したレースだった。

その◎ビックターザウィナーが人気馬の本命。

今回は地元で迎え撃つ立場となるが、マッドクールは中4週の競馬。常に2ヶ月ほどの間隔をあけてレースを使ってきた馬で、しかも重賞路線に出走するようになってからは、好走と凡走を繰り返しており、反動タイプの馬だ。前走で道悪を好走後の、中4週はマッドクールにとっては厳しいローテとなる。

また△カリフォルニアスパングルはもともとマイルで活躍していた馬。前走はドバイで1200mのG1を勝ったとはいえ、本質的に1200は忙しい。

この2頭の有力馬が本来の力を出し切れない条件だけに、◎ビクターザウィナーにとっては大きなチャンスとなる。

一方、穴馬の本命は◎インセンシブルセージ。前哨戦の香港スプリントCは好位から差して2着だったが、勝ったのはラッキースワイネス。前哨戦としては上々の内容だった。雨の影響で差しやすい馬場になる可能性もあり、今回は前進に期待したい。