◎ブローザホーンは「エピファネイア×デュランダル」という組み合わせ。父エピファネイアは現役時代に菊花賞（Ｇ１）を５馬身差で圧勝したようにスタミナがある。芝３０００ｍ以上のＧ１の産駒成績を見ると、アリストテレスとオーソクレースが菊花賞２着、ディヴァインラヴが同３着と、７頭出走して３頭が馬券圏内に食い込むという好成績。適性は高い。京都芝は、心房細動で競走を中止した京都大賞典（Ｇ２）を除き２戦２勝。前々走の日経新春杯（Ｇ２）は、芝２４００ｍ２分２３秒７というレースタイレコードで快勝している。馬場状態を考えればきわめて優秀な時計だった。前走の阪神大賞典（Ｇ２）は、勝ったテーオーロイヤルよりも１kg重い５８kgの別定重量を背負っていたことに加え、１３秒台のラップが５ハロン続くスローペースが影響したのか、道中引っ掛かり気味で折り合いがついていなかった。そんなロスがありながら３着を確保したのは、むしろハイレベルな能力の証明といっていい。今回は折り合い面を考慮してハミを替え、調教メニューを工夫して戦いに挑む。天皇賞・春はＧ１レースだけに道中のペースが極端に緩むことはなく、前走のような超スローペースにはならない。しっかり折り合いがついて同斤量、なおかつ得意の京都コースなら、一発があっても不思議はない。