僭越ながら、去る4月10日に35歳の若さでお亡くなりになられました、藤岡康太騎手のご冥福を謹んでお祈り致します。
併せて、今日まで無事競馬に携わらせて頂けていることに感謝して、予想をご提供して参ります。
馬番 馬名 指数
1 サンライズジパング 745
2 メイショウタバル 760
3 エコロヴァルツ 749
4 シリウスコルト 743
5 ミスタージーティー 733
6 アレグロブリランテ 728
7 ルカランフィースト 732
8 ジャンタルマンタル 753
9 アーバンシック 739
10 レガレイラ 766
11 ホウオウプロサンゲ 721
12 コスモキュランダ 757
13 ジャスティンミラノ 768
14 シンエンペラー 755
15 サンライズアース 738
16 ダノンデサイル 744
17 ビザンチンドリーム 748
18 ウォーターリヒト 730
※指数最高値との差が50以内の馬の中から買い目を決めています。
◎13:ジャスティンミラノ(指数768)
第84回を数える伝統のクラシック第1弾は、素質馬の無敗での載冠に期待する。
2戦2勝のレースぶりがいずれも好内容で、着差以上の完勝だった。
初戦は正攻法の競馬で、2番手から抜け出して0秒3差の快勝。
平均的な流れを、逃げ馬と差のない2番手でがっちりと抑え込む。
速い上がりを4角では4頭横並びから2頭で抜け出して、直線半ばでこれを競り落とすと、そのまま押し切った。
負かした2着馬、4着馬が次走で勝ち上がっており、相手も強かった。
そして前走の共同通信杯は、2番手から抜け出して突き放す横綱相撲で、1馬身半差の完勝。
互角の発馬もペースが遅くなったところで進出。
無理に抑えなかったことが好判断で、折り合いを欠かずに済んだ。
超スローペースの2番手で運び、直線は早めに追い出す。
逃げた3着馬を残り1ハロンで捉え、更に突き放してゴール。
上がり3ハロン32秒6と瞬発力を見せて、レースセンスの良さが生きたレースだった。
ここは3か月ぶりの実戦だが、稽古の動きは上々だ。
1週前追い切りでは、栗東CWコースで3歳1勝馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒7の追走から一杯に追われて0秒2先着した。
6F82秒5、5F67秒2、ラスト1Fは11秒1と文句なしの動きだ。
道中やや行きたがる面は見せたが、終いの伸びは抜群で、仕上がりの良さが伺える。
2戦ともに東京コースだったが、いずれも2番手から起用に立ち回っており、自在に運べる脚質はむしろ中山向き。
前走は距離不足が懸念されたほどで、血統やレースぶりからも距離延長は歓迎。
良馬場でやれそうな点もプラスで、センス良く運んで終い抜け出してくる。
〇10:レガレイラ(指数766)
能力さえ発揮できれば、逆転まで可能性十分の対抗評価。
馬自身の調整過程は万全だけに、テン乗りの鞍上が能力をうまく引き出せるかにかかっている。
初戦はスムーズさを欠きながらも差し切って、1馬身半差の完勝。
スタートで後手を踏んだが、落ち着いて追走し折り合いもスムーズ。
勝負どころでの反応は鈍かったが、1ハロン標を過ぎて手前を替えると勢いがついて鮮やかに差し切った。
2着馬はその後未勝利、札幌2歳Sを連勝しており、強い相手に勝ち切った内容は評価できる。
断然人気に推された2走前のアイビーSだったが、差し届かず0秒2差の3着まで。
出遅れたが出していって3番手へ。
前をマークする形で折り合いをつける。
直線を向いて馬場の真ん中に出して残り2ハロンから追う。
若干外にモタれ気味になったが、残り1ハロン過ぎから差を詰めたものの、僅かに届かなかった。
そして前走のホープフルSは、並み居る牡馬をまとめて差し切っでの牝馬による初制覇。
出遅れて後方で脚をためながら運ぶ。
4角で膨れてきた馬たちを避けた為、更に大外を通らされたが、最後は牝馬らしい切れ味で前を捉えた。
鞍上のルメール騎手も、「ラストの瞬発力は凄かった。」、「来年が楽しみ。」と更なる可能性を語っている。
それ以来3カ月半ぶりの実戦だが、中間の動きは抜群で、仕上がりの良さが目立つ。
1週前追い切りでは、美浦ウッドコースで古馬2勝馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒5の追走から馬なりで併入した。
6F81秒3、5F66秒0、ラスト1Fは10秒9と、終いの伸びは抜群。
前走時同様、強い調教を施されており、万全の態勢で挑める。
終いの切れ味は世代トップクラスで、ここでも素質は上位。
前走と小津舞台、折り合いさえつけば、終いは確実に伸びてくるだろう。
▲2;メイショウタバル(指数760)
一発があるとすれば、底知れぬ魅力を秘めるこの馬がマイペースで逃げた時だろう。
兎に角、前走の毎日杯が圧巻の一言。
発馬後徐々にスピードを上げて、行きっぷり良くハナへ立つ。
頭の高い走法ではあったが、直線に向いてゴーサインが出ると鋭く加速し、最後から2ハロン目のラップが10秒9。
ここで後続に決定的な差をつけて、6馬身差の逃げ切り圧勝だった。
重馬場を苦にせず時計も優秀で、本番に期待を持たせる好内容だった。
道悪を激走しての中2週となると、疲労が抜け切らず本来は強く推しづらいところだが、1週前追い切りの動きはその不安を払しょくするに十分な内容だった。
栗東CWコースでの単走追いは、馬なりで7F95秒5、5F63秒8、ラスト1Fは11秒7。
掛かり気味だった事で時計は速くなったが、それでも馬なりでの自己ベストは好調の証。
メンバーを見渡すと、前走で逃げた馬は何頭かいるが、馬場差を考慮するとテンの速さはこの馬が一番だ。
初の長距離輸送さえ克服すれば、荒れ馬場歓迎のゴールドシップ産駒が圧逃する可能性は十分にある。
△12:コスモキュランダ(指数757)
前走の勝ちっぷりで言えば、この馬も負けてはいない。
その弥生賞では、スムーズさを欠きながらも後続の追撃を封じての1馬身1/4差の完勝だった。
若干の出負けから後方追走。
2角で外へ出すと3角手前から馬なりで徐々に進出。
4角では先頭に並びかけると直線はあっさり抜け出してきた。
末脚の持続力は素晴らしく、少し渋り気味の馬場も向いた。
1週前追い切りでは、美浦ウッドコースで古馬1勝馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒8の追走から一杯に追われて0秒4先着した。
6F80秒2、5F63秒9、ラスト1Fは11秒7と、好時計をマークしている。
体を大きく使って、追えば追うだけ伸びるといった印象で、態勢はほぼ整っている。
弥生賞の激走は、鞍上や陣営も驚くほどで、想像以上の能力と成長力がありそうだ。
そして何と言っても、鞍上にモレイラ騎手を配してきた点はプラス材料で、発馬さえ五分ならこのメンバー相手でも好走が期待できる。
☆14:シンエンペラー(指数755)
実績馬の中で見限れないのはこの馬だろう
父シユーニ、母スターレッツシスター、母父はガリレオというフランス生産の外国産馬。
5歳上の全兄は、凱旋門賞勝ち馬のソットサスという良血だ。
その血統から注目された初戦は、評判通りの強さを見せて3馬身差の完勝。
返し馬ではかなりうるさい仕草を見せていたが、それでも好スタートから先団の内で折り合いはついた。
残り400で内から抜け出すと、外に切れ込みながらも危なげなく押し切った。
内外にフワフワして、外に張り気味と随所に子供っぽさを見せながらも、加速ラップのなかを伸びた脚は一級品で、着差以上の強さだった。
手綱を取った横山武騎手も素質を高く評価しており、「返し馬からいい馬だと感じていた。」、「想像以上に強い競馬。」、「先々が楽しみな馬。」と、コメントからも相当な手応えが感じられる。
続く京都2歳Sでも、着差以上の強さで完勝。
発馬でアオッて後方から。
前に馬を置いて折り合いをつけて脚をため、3〜4角は馬群の中を通って徐々に進出。
直線は前の馬の動きを見て内に切り替える場面があったが、ひと追い毎に伸びて測ったように差し切った。
2走前のホープフルSは、好位から正攻法の競馬で勝ちに行くも、0秒1差2着に惜敗。
内枠から内々の好位置で運ぶと、勝負どころではスッと動けなかったが、それでも直線で先頭へ。
勝利は目前だったが、最後に一気に切れ込んだ勝ち馬に差されてしまった。
そして前走の弥生賞は、休み明けの分伸びきれず、1馬身1/4差の
発馬は互角に出たが、スタンド前で他馬とぶつかる不利があった。
その後は好位の内を追走したが、4角手前で仕掛けた時の反応が鈍いのはホープフルSと同じ。
直線に向いてからはジリジリと伸びて2着を確保した。
前走をひと叩きされて、この中間は上積み十分の動きを見せている。
1週前追い切りでは坂井瑠騎手が跨り、栗東CWコースで同じく出走する僚馬ミスタージーティーとの併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒3の追走から一杯に追われて併入した。
6F80秒9、5F66秒0、ラスト1Fは11秒3と、時計も動きも上々で、1週前にしっかりと負荷をかけられたことは素直に評価できる。
力の要る馬場は得意な血統で、中山最終週の荒れ馬場は歓迎のクチ。
まだ若さを残しながらも好走しており、マイナス要素が少ない分、このメンバーでも上位争いが可能だろう。