◎2.ウルトラソニック
阪神芝1200ｍは、1200ｍの中でも初角までの距離が短く、内枠有利が強いコース。人気馬が外目に固まり、波乱が見込めるレースです。
内枠の先行馬ウルトラソニックは4.5着ばかりで運も味方してくれない馬ですが、力は確か。
前走はハイペースの中、外目を回されたロスも響きましたが、休み明けで「レース前から妙におとなしかった」という話。今回は「元気が戻り、状態も上向き」だとポジティヴなコメントを残しています。
前々走は内枠有利な京都芝1200ｍで外枠。外目を回されるロスが響きました。
前々走は好枠でしたが、相手も強くて5着。その点、4着だったタツダイヤモンドが今回、上位人気想定なメンバー構成なのはありがたいところ。この時の京都は外目も使える馬場でしたが、今回はほぼ確実に内枠有利です。
4走前は上位が強力な3歳馬（現4歳）たちでした。それを思えば、7着とはいえ悪くはありません。
競馬における「順番」という概念は正しく、昨年末よりも確実に各クラスのメンバーが弱くなっています。強力馬の多くが勝ち上がり（もしくは引退したり）、格の下がった今回のメンバー構成なら十分に出番が回ってくるはず。4歳馬も非常に少なくなっていますね。

○3.インプロバイザー
インプロバイザーの前走は行く馬が少ない上に、先行有利な道悪に。大チャンスだと考えていましたが、結果的に3F通過33.7秒と、馬場を考えればハイペースに。差し決着になりました。
前々走もウォータールグランの超ハイペース逃げ。勝ち馬以外は差し決着になりましたが、インからよく伸びて4着。
ここ2戦、不利な展開ながらも崩れてはいません。
今回、逃げ馬が少なく、先行馬が多いメンバー構成。
外枠の先行馬がそのまま外を回される結果になりそうなので、この枠は相対的に有利。
今度こそ。

▲13.コナブラック
外枠ですが、コナブラックは鞍上が鮫島克駿騎手。
彼はインにこだわるタイプの騎手で、外枠の場合、思い切った逃げを打って不利を帳消しにすることが少なくありません。
コナブラックの前走はまさにそのような騎乗で、一旦ハナを奪い、内から抵抗されると行かせて、インの2番手を確保しました。
1.20.9の好時計で3着に健闘。
前々走は距離短縮が大成功。当時の小倉でL2を11.7-11.8と、失速幅を抑えて勝利したのは強い内容でした。
外枠から出していってインを確保すると見て単穴とします。

△1.カラパタール
芝中心に使っていた時はスタートが不安定だったカラパタール。
ダートを使っている間にスタートはかなり改善しました。また、芝よりも3F通過が速くなることが少なくない中山ダート1200ｍを先行してきたことで、ダッシュ力に磨きがかかっている可能性は高い。
芝を使っていた時もスタートさえ決めていれば十分に勝つチャンスはあったので、久しぶりの芝ということで見くびられるようなら狙い目でしょう。

他。
7.ケイアイオメガ：この馬の内にズラッと先行馬が入る枠の並び。外を回されるか、位置を悪くするかの可能性が高い。
9.マテンロウボンド：前走は一気に1200ｍまで距離短縮。行く脚はないはずなので、ここは待機策濃厚。前走は小倉芝1200ｍの外差し馬場に恵まれた面があります。終いは凄まじい脚で差し切りましたが、ここで前走のような脚を使えるイメージはなくて。前走は稍重とはいえ時計も平凡だったはず。力関係も微妙です。
14.タツダイヤモンド：この馬の外枠は切る絶好のタイミング。前走の小倉はインが復活していたので外を回したのは有利ではなく、強い競馬だったとは思いますが、阪神のイン有利度合いは別格。元々、スタートも安定しない馬で。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。