阪神競馬場は午前3時くらいから雨が降る予報。
朝イチからすでに高速ダートになっているでしょう。
道悪の阪神ダート1200ｍは内枠が有利。
阪神ダートは1200ｍだけは道悪になると内枠有利に変わります。

◎13.アイルドリアン
ミッキーアイルの半妹にあたる馬で、上のきょうだいの8頭中4頭までがダートで勝利を挙げています。ミッキーアイルがダート向きの産駒を多く出していることから、おそらくは現役時代に走っていてもこなせていたはず。
本馬はキズナ産駒で502キロと馬格がある牝馬。このメンバーの中では際立っています。
しかも最終追い切りでは栗東坂路で51.2秒を馬なりでマーク。
新馬戦はスタート後に他馬と接触していましたが、それでも二の脚の速さですぐさま好位に取り付きました。
かなり前進気勢が強い馬という印象で、直線では残り200ｍで逆噴射する形に。マイルが長すぎた故の止まり方という印象を受けましたが、ダート1200ｍなら簡単に止まらないでしょう。
初ダートなので走らなければ分からない面はありますが、素質の違いで逃げて圧勝するのではないか、と考えています。

○5.サザンカ
相手には内枠から前の馬を交わせる脚を持った馬を狙います。
サザンカの前走は相手が悪すぎました。
勝ったプレヴィストは1400ｍで、1200ｍ通過を1.12.4で通過していた馬で、1200ｍに短縮して大楽勝。1.12.0と、短縮したことで更に時計を縮めてきました。2着ミルミナーヴァも相手や騎手に恵まれていないだけで、いつでも未勝利は勝てるレベルの馬です。
肝心のレースは、行く馬が多くて3F通過34.8秒のハイペースに。結果、逃げ切った勝ち馬以外は差し馬が台頭した通り、本馬が3番手に付けたことは展開不利だったと言えます。
前々走が好内容。
スタートひと息で押して押して好位まで進出。馬群に揉まれても問題はなく、直線では1倍台の人気を背負ったテーオードラッカーとの差を詰めていました。このテーオードラッカーとの0.1秒差を評価しています。
今回も行く馬が多いですが、インに潜り込んでロスのない競馬運びができる5番枠は好材料。陣営は「2走前のようにロスなく運ぶ形がいいのかもしれない」と述べています。他馬に揉まれても全く問題ない馬で、行く馬多数とはいえ道悪ならそう簡単には止まりません。
速い上がりでまとめられる馬がいない分、サザンカが差してくるはず。

他。
6.ポートカルタヘナ：前走は距離を短縮して1400ｍへ。重馬場だったというのに1200ｍ地点を通過する前に交わされています。L2区間も13.2秒と完全に止まっており、短縮だからといって通用するかどうかは未知数。
10.スマイルアクセス：前走は膝を付くような格好で出遅れ。その後は全く見せ場なく終戦。初のダートスタートの影響で躓いたと思うので、この点は改善が見込めます。新馬戦は先行できた馬が少なく、揉まれない競馬ができました。それを考えると今回、行く馬が多数いて揉まれてしまいそうで。
11.リリーズブルーム：テンが速くない馬。前走は1700ｍで3F通過37.3秒でもテンの速度で遅れていました。前々走も押して押して好位を確保しましたが、今回、外にセキテイレアとアイルドリアンがいます。ここ2戦の競馬では外を回されて脚を失うでしょう。オーバーペースになれば差してくるかもしれません。
12.セキテイレア：距離を短縮した前走は最内枠。スタートひと息で武豊騎手がすぐに控えました。馬場がタフで差し届く展開だったにもかかわらず、直線では伸びが案外でした。今回はすぐ外のアイルドリアンが行くと見て、武豊騎手ならすぐ控えそう。枠なりに騎乗するのが武豊騎手のスタイルです。外を回されて差して来られるかどうか。前走を見る限りでは微妙と言わざるを得ません。こちらもオーバーペースの時に。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。