世代限定のダート戦は逃げ・先行で勝ち上がってきた馬が揃うため、ハイペースがデフォルト。
古馬混合戦になるとペースや相手が楽になり、人気薄で穴をあけてくる馬が沢山出てくるので今後のためにもマークしておくべきレースです。
ここは逃げ先行馬ばかりという訳ではないですが、それでも多め。もしハイペースにならなくても、今開催の阪神ダートはタフで前が止まってくれやすい傾向にあります。
いずれにしても差せる脚を持っている馬がベター。

◎12.エイカイソウル
エイカイソウルは新馬戦のL4が50.7秒。
京都ダートは改修後に時計が掛かるようになり、余力ラップが出にくくなっています。ぶっ千切って終い抑える余裕があっての数字で、2歳11月ということも踏まえれば十分に優秀です。
2戦目の敗因は内にモタれっぱなしだったことに尽きます。直線でも手応えがあったというのに、ラチの方に向かってまともに追えていませんでした。スタート後からモタれており、何があったのかという内容でした。
前走に関しては出遅れに加えて、不良馬場で前が止まってくれなかったことが敗因。1000ｍ通過61.1秒で流れて、L4も49.2秒というのは時計も速すぎます。この時期に1.50.3で逃げ切られては成す術なし。その点、前が止まってくれるであろう馬場に替わるのはプラス。また、モタれる面も前走ではほぼ大丈夫でした。
今回は騎手が出遅れ癖のあるデムーロ騎手ですが、外を回してくれるタイプの騎手。能力が高いので、大味な競馬をしてくれて問題ありません。外枠もプラスでしょう。
能力上位馬が好枠を引いた点を評価します。

○5.スマートリアファル
高く評価しているテーオーパスワード戦の2着馬。
このレースはL4が50.8秒も優秀ですが、L2が12.3-12.1の加速＆余力ラップになりました。本馬以外にも6.9着馬が次走で勝ち上がり。
5着だったパカーランは次走で3着でしたが、日曜の阪神3Rに出走してきます。最内枠がどうかですが、ベラジオラオウよりは強いはずなのでほぼ勝てるのでは。
本馬は好発を決めて先行。そのまま外目を先行して押し切れそうでしたが、加速ラップに対応した勝ち馬が一枚上手でした。
ほぼ勝つだろうと考えていた前走は、外からすんなり先行して楽に押し切りました。不良馬場だったとはいえ、L4は49.2秒の余力ラップ。優等生な競馬っぷりで現状、ケチのつけようがありません。
速い上がりを使えるタイプなので、差す競馬になっても問題はないでしょう。
まだ砂を被っていないので、気になるのはその点だけです。
アメリカ血統ではなく、優等生なレースっぷりからも問題はないでしょう。断言はできませんが、あまり心配はしていません。

他。
3.スマートプレシャス：距離延長で先行できるようになってパフォーマンスを上げてきた馬。そういう事情なので、ペースが引き上がるここでは買いにくい。しかも内枠では。
7.ヴァンドーム：砂被りは問題のない差し馬。前走はペースが流れて、終い13.4秒まで前が失速したから届いたという内容。2F延長がこなせるかは未知数で。
10.カンジ：速い上がりが使えないタイプ。前々走はインにいる間に位置を悪くして、盛り返せなかったので、現状は先行させるしかありません。川田騎手がしっかり先行させるとは思いますが、ここは止まると考えています。
14.パシアンジャン：新馬戦はL4が50.8秒なら優秀ですが、終い13.0秒まで失速している点がどうか。残り200ｍでは先頭に立っていて、一杯に追っていたので余力面に不安。新馬戦よりも速い時計が必要とされる1勝クラスで通用の担保がもっと欲しいところ。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。