◎8.ミルミナーヴァ
圧倒的1番人気だと考えていましたが、新人騎手起用ということで2番人気想定に。
橋木太希騎手はまだ3鞍しか乗っていませんが、先週日曜の小倉3Rのダート1000ｍが見事な騎乗でした。スタートひと息も減量を生かして押して押して先行。コーナーで一旦、息を入れて、最後は逃げ馬を交わしたものの、ペースが速くて外の馬に差されてしまいました。
今開催の阪神ダートは道悪になっているというのに時計が掛かっており、元は相当タフなのだと思われます。土曜には良馬場に回復するだろうと見込んでいるので、差しがかなり利きやすい馬場になるはず。
土曜は阪神ダートが一番の狙い目だと考えています。
先行有利な未勝利ダートとはいえ、ミルミナーヴァの脚力を持ってすれば、差し損ねることはないでしょう。
新馬戦はL2が12.4-12.2の加速ラップになったジョーローリット戦で、ミルミナーヴァは大きく出遅れ。そこから早めに位置を押し上げて4角では2番手まで進出。最後は伸びあぐねたのではなく、本馬も持続ラップ相当で走っている訳ですから差せない展開になっただけだと言えます。
2戦目はスタートを決めて2番手から。これは勝てるだろうと思って見ていましたが、逃げ切ったモイラが2戦目で想像以上にパフォーマンスを上げてきたのが誤算。L2を12.1-12.5でまとめられては差せません。残り200ｍでの2馬身を1馬身差まで詰めるのが精一杯でした。
3戦目の前走は逃げたプレヴィストが距離短縮で想像以上にパフォーマンスを上げてくるという、またしても誤算。
5F目まで12秒台前半でまとめたことで後続の脚を削り、セーフティリードを築きました。展開問わず2着に入ってくるのですから、ミルミナーヴァは本当に強い馬です。
今回は多少ヘグっても勝てると見て本命とします。
なお、相手の力量だけは見誤ってはならないと何度も確認しましたが、ミルミナーヴァがヘグっても勝てると思います。セキテイレアが逃げて、距離短縮でどれだけパフォーマンスを上げるかは分かりませんが、この馬の新馬戦の1200ｍ通過タイムは1.13.0。ミルミナーヴァが前走敗れたブレヴィストは1200ｍ通過タイム1.12.4を持っていました。
そもそもセキテイレアは不利な最内枠なので、武豊騎手が被されないよう出していく形になると飛ぶ危険性の方が高いと考えています。

○9.ココシャンパーニュ
ココシャンパーニュは初ダートですが、坂路で好時計を出せるだけに素質は上位でしょう。
ここ2走はスタートこそ決めているのですが、ハイペースで位置を下げる形になりました。終いはどちらも上位の上がりで差してきているだけに力はある馬。
元々は芝1200ｍで先行できていた馬なので、ダートの1200ｍでムルザバエフ騎手がしっかりと出していく可能性が高いと考えています。
もしまた位置を下げても、終いはまた伸びてくる可能性が高い。
馬格は450キロ台ですが、牝馬限定戦なのでこれでも大きい方です。
母は門別ダートで2連続圧勝した馬で、産駒もダート寄り。上も馬格がないなりにダートで走れています。
ビッグアーサー産駒は芝の方が好成績ですが、母系の力で何とかなると考えています。
線の細い牝馬という感じですが、牝馬限定未勝利は線の細い牝馬でも普通に走ってくるのでさほど心配していません。

セキテイレアは最内枠で揉まれて飛ぶ危険性も高く、他の馬は力量差以上にオッズ差があるなという印象。
タフなダートでバテる馬も多くなり、大荒れの可能性もあるなと考えて三連単を推奨。ココシャンパーニュの2.3着付けで高めが飛んでくることを祈ります。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。