東京ダートは凍結防止剤が散布されており、金曜の含水率が7.0％と高め。凍結防止剤に水分が混じると粘り気の強いタフなダートになり、先行馬有利になります。差しが届きにくい馬場になり、馬格の有無も重要になります。
それがセオリーではありますが、ここは是が非でも買いたい馬が1頭います。

◎15.ペイシャニット
ペイシャニットは追い切りで抜群に動く馬で、前走時は南Wで終い11.0秒を馬なりで2度もマークしています。今回の最終追い切りも馬なりで終い11.2秒をマーク。しかも強めに追っていた古馬3勝クラス・シュアーヴアリアを0.2秒追走して0.2秒先着しています。前走はルメール騎手が乗って1倍台に推された通り、相当な素質馬のはずです。
その前走はスタートで出遅れ。
3.4角で早めに外から進出していき、直線は手応え抜群も、追い出してからが案外で、逃げ馬に残られて、差し馬に交わされての3着に終わりました。
しかし、これは見た目上の話であって、ラップではL2が12.4-12.2の加速＆余力ラップになっています。
3F通過35.3秒と、新馬戦にしては遅くもありませんでした。
このレースは相当なハイレベル戦のはずで、2着ガビーズシスターは次走、同日2勝クラスと同タイムで勝利……！この時期に古馬2勝クラスと互角なら相当な器でしょう。
4着ミルミナーヴァも次走、好タイム・好ラップでの2着。前が止まらなかった分、交わせませんでした。
肝心の勝ったジョーローリットは次走、心房細動での殿負けで度外視。
5着馬は3馬身半、6着馬は更に4馬身離されており、上位馬の地力の高さは折り紙付きだと言えます。
馬格が460キロ台と大きくはなく、スタート面も怪しいのでどうも2.3番人気のようですが、不利な側面を跳ね除けて勝ってくれるでしょう。

○16.ケイティキセキ
ケイティキセキは、前述した同日2勝クラスと同タイムで勝利したガビーズシスターの2着馬。0.7秒差負けとはいえ、この馬も十分すぎるほどの好時計で走っています。
すでに好時計で走っているという点が評価されてか、1番人気のようです。
先行力もあるので妥当とは思いますが、ペイシャニットと戦ってどうかでしょう。

▲4.マイネルディレクト
マイネルディレクトは500キロ超えの馬格が魅力的。
また、1800ｍでも好走できるくらいのスタミナを持っており、1200ｍでも追走負けしません。
ケイティキセキが馬格のなさで止まるようなら浮上するでしょう。

△14.モリノセピア
モリノセピアは前走で凍結防止剤の影響を受けたタフなダートをこなしています。
その前走は絶好のスタートを切って楽にハナに。3F通過36.4秒というスローペースの逃げだったとはいえ、ずっと速い上がりでまとめてきたエースアビリティに残り200ｍまで抵抗したのなら上々の結果です。
100ｍの短縮も魅力的で、ダートスタートを経験しているのもプラスです。

相手はここまでで、馬単・三連単のみで狙います。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。