東京芝は内枠先行有利ではありますが、能力を凌駕するほど強力なバイアスではありません。東京らしく、外枠の差し馬も来られる馬場です。

◎13.ショウナンナツゾラ
ショウナンナツゾラの前走は、勝ち時計が2.00.2という好時計、かつ、L2が11.2-11.3の余力ラップ戦という超ハイレベル戦になりました。
京成杯の勝ち時計が2.00.5で、L2が11.3-11.6だったので、京成杯よりも価値が高いレースだったと考えています。
このレースからはウマい馬券でも穴馬を抜てきできていて、7着ローランドを先週に本命を打って3着に頑張ってくれました。
ショウナンナツゾラは5F目にマクってハナに立ちましたが、このレースはL5が58.5秒と速くなったので、本馬が馬券内に残すには6Fもの長い脚を使わなければならない計算になります。実際問題、速いラップを6F持続させるのはほぼ不可能ですから、終いに垂れたのは仕方ありません。
前々走は14番枠で、初角で外を回された挙げ句に位置を悪くしました。道中も外を通らされて、これで馬券内に来るのは困難です。
3走前は序盤にやや頭を上げる場面がありました。勝ち馬が全く無駄のない競馬にされた分の負けでしょう。
4走前はL2が11.0-11.2の余力ラップ戦で、相手が強すぎました。
レースが非常に上手で、今回はスローペースを先行してあとは抜け出すだけだと考えています。
前走パフォーマンスからもう勝てるはず。
決め手も上位で、三連単の頭固定で勝負……！

○8.ミスティア
前有利の馬場はまだ継続すると見て、前残り枠として狙います。
前走は4ヶ月振りで、体重自体に変化はありませんでしたが、太めだったという話です。
もうちょっと絞れてくれば、ビュッと行けそうな感じがすると鞍上が述べていました。今回も積極策でしょう。
その前走はかなり骨っぽい馬の揃った牝馬限定戦で、能力比較が難しい一戦でした。結果だけ見れば、単なる前残りのようにも映りますが、ここでの3着は価値が高い。終いまでしっかり伸びていて、好内容の3着でした。
1800ｍだった前々走はインで我慢する競馬ができましたが、追い風もあって加速＆余力ラップに。
そう負けた訳ではなく、前走で成長が伺えたので、当時よりは走れるでしょう。
上がりに限界がありそうなタイプなので、先行策でどこまで粘れるか。

▲15.ロールオブアームズ
新馬戦はハイレベルだったウールデュボヌール戦。
馬場の悪いインを通らされての敗戦なのでそう気にする必要はありません。
前走はL2が11.5-11.3でL1基準クリアの加速＆余力ラップ戦に。
11.3秒のL1部で離されてしまいましたが、好時計のレースでもあったので評価して良いでしょう。
メジャーエンブレム産駒で、決め手でショウナンナツゾラに劣ると考えています。

△9.ルージュラフェリア
前走のL5は58.5秒で水準以上。大きく出遅れて、外を回って進出しながら上がり最速でまとめたのは高く評価できます。
スタートを決めた時が怖いので、この馬は2着付けも押さえておきます。

☆12.ツキガキレイデスネ
前走は上位3頭全て勝ち上がっている中、4着は評価。前々走も時計の掛かっていた福島芝でL3を11秒台でまとめたのはまずまず評価できます。
この馬も先行粘り込み枠で。
☆14.チャージドアップ
ゴドルフィンの初戦は要警戒。最終追い切りでは坂路で53.4秒をマークしており、水準以上でしょう。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。