世代限定のダート1勝クラス以上は、逃げ・先行で勝ってきた馬が集まるため、ハイペースがデフォルト。
また、土曜の中山ダートは含水率が1.7％まで下がり、差しがよく決まっていました。未勝利レベルだと差せる力がなくて前残りになりがちですが、世代限定1勝クラスなら差しは決まるでしょう。

◎10.ロードブレイズ
前走は「自信あり」のレースの本命に推奨しましたが、結果的に先行した1.2着馬が強すぎました。
タフなダートで勝ち時計1.52.5はいくらなんでも速すぎで、これは同日古馬オープンの師走Sに入っても4着に相当する時計になります。
ロードブレイズの1.54.1もタフな馬場だったことを踏まえれば、水準以上の時計に値しています。
道中は砂を被って手応えが悪くなり、なかなか位置を押し上げていけない中で3着と0.1秒差なら十分強い競馬をしました。
今回、頭数が減り、外に3頭しかいない点はプラスでしょう。
リカバーであったり、外から位置を押し上げたり、選択肢が増えました。
三浦皇成騎手に乗り替わるのもプラス。
追える騎手なので、ダートの方が成績良好です。
今走はタフだった前走時を上回るくらい重いダートになっているので、今度こそは届くと予想しました。
前走は砂を被って気を遣いながら走っていたというピュアキアン、4キロ減のメッエフアパラ、逃げて大きくパフォーマンスを上げたモンサンアクシア辺りが競ってペースアップしてくれるでしょう。

○13.タイセイアディクト
タイセイアディクトの前走は、タフすぎて差しが有利にまでなっていた中京ダート。
3F目から13秒台が続いて時計こそ遅かったのですが、後半2Fが12.8-12.8の持続ラップを38.2秒の上がりで差し切った点は評価。
未勝利→1勝クラスになると勝ち時計が全く変わってきます。
そのため、未勝利の走破時計よりも、まずは「余力の有無」を私は重視しています。
その点、タフな馬場としては十分に余力があった、という判断しています。
有利な外枠を引いたことも加味して対抗とします。

▲9.アラレタバシル
勝った未勝利戦は後半2Fが12.9-12.7と加速するラップになりました。
この加速ラップを差し切ったことから「余力あり」と判断して前走は対抗評価に。
結果、世代限定1勝クラスらしいハイペースになり、勝つ寸前まで差してきて2着に好走しました。
京都ダート1800ｍで1.53.0の時計も水準以上です。
ここ2走の平坦コースから起伏の激しい中山に替わる点だけが不安ですが、高く評価しています。

△2.バナマンテソーロ
未勝利勝ちは後半2Fが12.6-12.6の持続ラップを差し切り。
新馬戦では進路を切り替えるロスがなければ、ピュアキアンを差し切っていた脚色で、この馬も力はあるはずです。
陣営は「包まれると現状は良くないのかも。気分良く運びたい」と述べているので、前走は内枠が響いたと言えるでしょう。
その意味では前走に続いての2番枠は良くありませんが、今回はブリンカー着用で挑みます。
これで集中力が増せば。