岡村信将の予想
12タスティエーラ(4人気) |
【ご注意】予想の転載はお控えください
着順 | 印 | 馬番 | 馬名 | 人気(単勝オッズ) |
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1 | 12 | タスティエーラ | 4人気(8.3倍) | |
2 | 5 | ソールオリエンス | 1人気(1.8倍) | |
3 | 11 | ハーツコンチェルト | 6人気(25.6倍) | |
4 | 1 | ベラジオオペラ | 9人気(54.9倍) | |
5 | 15 | ノッキングポイント | 15人気(166.8倍) | |
6 | 3 | ホウオウビスケッツ | 16人気(287.2倍) | |
7 | 13 | シーズンリッチ | 14人気(143.8倍) | |
8 | 14 | ファントムシーフ | 3人気(6.9倍) | |
9 | 10 | シャザーン | 5人気(24.9倍) | |
10 | 7 | フリームファクシ | 12人気(88.2倍) | |
11 | 18 | サトノグランツ | 7人気(42.7倍) | |
12 | 8 | メタルスピード | 13人気(89.7倍) | |
13 | 16 | パクスオトマニカ | 17人気(322.2倍) | |
14 | 4 | トップナイフ | 10人気(68.4倍) | |
15 | 9 | グリューネグリーン | 18人気(411.1倍) | |
16 | 6 | ショウナンバシット | 11人気(80.4倍) | |
17 | 2 | スキルヴィング | 2人気(4.5倍) | |
17 | ドゥラエレーデ | 中止 |
券種・買い目 | 組み合わせ・点数 |
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単勝(通常) |
12
10,000円
払い戻し :10,000円x8.3倍=83,000円
|
合計 | 10,000円 |
払い戻し金額 | 収支 |
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83,000円 | +73,000円 |
ラップギアコース適性値【瞬8平2消0】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ベラジオオ【瞬2平1消0】109
02スキルヴィ【瞬3平1消0】108
03ホウオウビ【瞬1平2消0】103
04トップナイ【瞬4平1消0】105
05ソールオリ【瞬3平0消0】112
06ショウナン【瞬4平0消0】102
07フリームフ【瞬4平0消0】107
08メタルスピ【瞬0平2消0】100
09グリューネ【瞬0平2消0】 97
10シャザーン【瞬3平0消0】103
11ハーツコン【瞬1平1消0】104
12タスティエ【瞬3平0消0】110
13シーズンリ【瞬1平1消0】102
14ファントム【瞬3平0消0】109
15ノッキング【瞬2平1消0】105
16パクスオト【瞬3平1消0】101
17ドゥラエレ【瞬1平1消0】101
18サトノグラ【瞬3平1消0】106
日本ダービーは強い馬ではなく『強いと思われていた馬』を狙うべき稀有なレース。実は前走の着順よりも、前走人気のほうがずっと重要なレースなのです。
一般人の知恵を集めた『集合知』という言葉があります。とくに近年はインターネットの普及により、それ以前の集合知(ご近所レベル)とは比較にならないほど多くの情報が得られるようになりました。
多くの人が(望もうが望むまいが)高度な教育を受けている現代の日本、専門家1人の提言よりも集合知のほうがはるかに参考になるという意見もあります。ならば競馬における人気、オッズとは『究極の集合知』にも近いもの とも考えられるのではないでしょうか。
現代競馬におけるオッズが『究極の集合知にも近いもの』であるならば、皐月賞の結果如何にかかわらず、皐月賞前に形成されたオッズ、人気順は おおむね正しいものではないかと考えられます。
具体的な基準を示しますと、前走2番人気以内、前走が皐月賞なら条件を緩めて5番人気以内。これに該当するグループ(A)と該当しないグループ(B)。過去のダービー出走馬は、この2グループに分けることができます。
前走2番人気以内(皐月賞5番人気以内) → A
前走3番人気以下(皐月賞6番人気以下) → B
A 157戦【18-17-11-111】勝率12% 複勝率29% 単回収116% 複回収103%
B 200戦【 2- 3- 9-186】勝率 1% 複勝率 7% 単回収 17% 複回収 42%
計 357戦【20-20-20-297】勝率11% 複勝率17% 単回収 61% 複回収 69%
※コース改修の2003年以降
どちらが好成績を残しているかは一目瞭然ですね。各年ごとの内訳は下記のようになっており、これはコース改修の2003年より以前から変わらず続いている日本ダービーの傾向です。
1990アイネスフウジン 前走1人気〇
1990メジロライアン 前走2人気〇
1990ホワイトストーン 前走2人気〇
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1991トウカイテイオー 前走1人気〇
1991レオダーバン 前走1人気〇
1991イイデセゾン 前走1人気〇
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1992ミホノブルボン 前走1人気〇
1992ライスシャワー 前走9人気×
1992マヤノペトリュース 前走6人気×
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1993ウイニングチケット 前走1人気〇
1993ビワハヤヒデ 前走2人気〇
1993ナリタタイシン 前走3人気〇
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1994ナリタブライアン 前走1人気〇
1994エアダブリン 前走1人気〇
1994ヤシマソブリン 前走10人気×
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1995タヤスツヨシ 前走4人気〇
1995ジェニュイン 前走3人気〇
1995オートマチック 前走11人気×
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1996フサイチコンコルド 前走1人気〇
1996ダンスインザダーク 前走1人気〇
1996メイショウジェニエ 前走2人気〇
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1997サニーブライアン 前走11人気×
1997シルクジャスティス 前走1人気〇
1997メジロブライト 前走1人気〇
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1998スペシャルウィーク 前走1人気〇
1998ボールドエンペラー 前走9人気×
1998ダイワスペリアー 前走7人気×
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1999アドマイヤベガ 前走1人気〇
1999ナリタトップロード 前走2人気〇
1999テイエムオペラオー 前走5人気〇
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2000アグネスフライト 前走2人気〇
2000エアシャカール 前走2人気〇
2000アタラクシア 前走4人気〇
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2001ジャングルポケット 前走2人気〇
2001ダンツフレーム 前走3人気〇
2001ダンシングカラー 前走1人気〇
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2002タニノギムレット 前走1人気〇
2002シンボリクリスエス 前走1人気〇
2002マチカネアカツキ 前走4人気×
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2003ネオユニヴァース 前走1人気〇
2003ゼンノロブロイ 前走1人気〇
2003ザッツザプレンティ 前走5人気〇
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2004キングカメハメハ 前走1人気〇
2004ハーツクライ 前走2人気〇
2004ハイアーゲーム 前走2人気〇
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2005ディープインパクト 前走1人気〇
2005インティライミ 前走1人気〇
2005シックスセンス 前走12人気×
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2006メイショウサムソン 前走6人気×
2006アドマイヤメイン 前走1人気〇
2006ドリームパスポート 前走10人気×
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2007ウオッカ 前走1人気〇
2007アサクサキングス 前走3人気〇
2007アドマイヤオーラ 前走1人気〇
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2008ディープスカイ 前走1人気〇
2008スマイルジャック 前走4人気〇
2008ブラックシェル 前走3人気〇
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2009ロジユニヴァース 前走1人気〇
2009リーチザクラウン 前走2人気〇
2009アントニオバローズ 前走1人気〇
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2010エイシンフラッシュ 前走11人気×
2010ローズキングダム 前走2人気〇
2010ヴィクトワールピサ 前走1人気〇
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2011オルフェーヴル 前走4人気〇
2011ウインバリアシオン 前走6人気×
2011ベルシャザール 前走3人気〇
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2012ディープブリランテ 前走3人気〇
2012フェノーメノ 前走1人気〇
2012トーセンホマレボシ 前走5人気×
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2013キズナ 前走1人気〇
2013エピファネイア 前走2人気〇
2013アポロソニック 前走9人気×
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2014ワンアンドオンリー 前走4人気〇
2014イスラボニータ 前走2人気〇
2014マイネルフロスト 前走3人気×
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2015ドゥラメンテ 前走3人気〇
2015サトノラーゼン 前走2人気〇
2015サトノクラウン 前走1人気〇
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2016マカヒキ 前走3人気〇
2016サトノダイヤモンド 前走1人気〇
2016ディーマジェスティ 前走8人気×
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2017レイデオロ 前走5人気〇
2017スワーヴリチャード 前走2人気〇
2017アドミラブル 前走1人気〇
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2018ワグネリアン 前走1人気〇
2018エポカドーロ 前走7人気×
2018コズミックフォース 前走1人気〇
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2019ロジャーバローズ 前走2人気〇
2019ダノンキングリー 前走3人気〇
2019ヴェロックス 前走4人気〇
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2020コントレイル 前走1人気〇
2020サリオス 前走3人気〇
2020ヴェルトライゼンデ 前走4人気〇
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2021シャフリヤール 前走2人気〇
2021エフフォーリア 前走2人気〇
2021ステラヴェローチェ 前走6人気×
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2022ドウデュース 前走1人気〇
2022イクイノックス 前走3人気〇
2022アスクビクターモア 前走6人気×
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〇=Aグループ馬、×=Bグループ馬
過去32年、Aグループの馬がワンツーを決めたダービーは26回(79%)で、Aグループが1~3着を独占したダービーも約半数の16回(48%)。逆に(頭数的には半数を超える)Bグループの馬が ワンツーを決めたダービーは過去33年で1度もありません。
人気馬だけではなく、下記のような穴馬までも全部拾えてしまうのが、このデータの特筆すべきところ。すなわち、日本ダービーは『前走が強かった馬』ではなく『前走以前に強いと思われていた馬』を狙うレースなのです。
■Aグループ 人気薄での好走例
1990年単勝 37.2倍3着ホワイトストーン
1991年単勝 12.3倍3着イイデセゾン
1994年単勝 21.0倍2着エアダブリン
1996年単勝 27.6倍1着フサイチコンコルド
1996年単勝 47.9倍3着メイショウジェニエ
2000年単勝 33.7倍3着アタラクシア
2001年単勝 27.1倍3着ダンシングカラー
2003年単勝 25.4倍3着ザッツザプレンティ
2004年単勝 17.1倍2着ハーツクライ
2005年単勝 19.5倍2着インティライミ
2007年単勝 10.5倍1着ウオッカ
2007年単勝 84.5倍2着アサクサキングス
2007年単勝 12.7倍3着アドマイヤオーラ
2008年単勝 49.2倍2着スマイルジャック
2008年単勝 12.0倍3着ブラックシェル
2009年単勝 23.3倍3着アントニオバローズ
2010年単勝 19.5倍2着ローズキングダム
2011年単勝 18.5倍3着ベルシャザール
2012年単勝 14.6倍2着フェノーメノ
2015年単勝 18.7倍2着サトノラーゼン
2018年単勝 12.5倍1着ワグネリアン
2018年単勝223.7倍3着コズミックフォース
2019年単勝 93.1倍1着ロジャーバローズ
2020年単勝 66.4倍3着ヴェルトライゼンデ
2021年単勝 11.7倍1着シャフリヤール
そして、今年の出走予定馬を分類しますと、Aグループが
(1)ベラジオオペラ
(2)スキルヴィング
(5)ソールオリエンス
(7)フリームファクシ
(11)ハーツコンチェルト
(12)タスティエーラ
(14)ファントムシーフ
(15)ノッキングポイント
(16)パクスオトマニカ
(18)サトノグランツ
の10頭で、Bグループは下記の8頭。ドゥラエレーデの前走・UAE Derbyは、ブックメーカーなどから推察するに3番人気相当なのではないかと。
(3)ホウオウビスケッツ
(4)トップナイフ
(6)ショウナンバシット
(8)メタルスピード
(9)グリューネグリーン
(10)シャザーン
(13)シーズンリッチ
(17)ドゥラエレーデ
去年などは この時点で6頭に絞れていたのですが、今年は青葉賞も京都新聞杯も、プリンシパルSさえも1-2番人気馬の1-2着という決着で、10頭が残るということに。年によっては強烈な穴馬を発掘できるデータにもなるのですが、今年は それを狙いません。なぜなら、皐月賞を見て「これは!」と思える1頭が いたからです。
しかもそれは(5)ソールオリエンスではなく。
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今年の皐月賞は結構 特殊なレースで、前半5ハロン58秒5は重馬場であること考えると 結構とんでもないハイペース。そのペースを利して最後方 大外から追い込んで勝ったのが(5)ソールオリエンスという構図でした。
しかもレース映像を見て分かるとおり、3~4コーナー中間点で馬場の内を通った馬は例外なく4コーナー到達以前に手応えを失くしており、そこで内目を通った11頭のうち9頭は12着、13着、10着、11着、18着、17着、16着。15着、14着。つまりは10着~18着を独占という結果に。
残る2頭は5着と8着であるものの、この2頭はハイペースでの後方待機馬。ハイペースで内の不利を相殺できた馬であり、流れとしては明らかに 後方から外を通った馬が最も有利で、馬場の内側を先行した馬が最も不利だったことが見て取れました。
そういった流れを考えると、皐月賞の上位3頭(人気馬)で、一番厳しい競馬を強いられたのは(12)タスティエーラ。逆に一番展開に恵まれたのが(5)ソールオリエンスという図式。ゴール前の脚色は比較にならないぐらい(5)ソールオリエンスのほうが優っていたのですが、展開や馬場、抜け出すときの脚の速さを考えると(12)タスティエーラの存在も際立ってきます。
(5)ソールオリエンスは2歳馬番付(動画)で牡馬筆頭に挙げていた馬なのですが、元からダービーよりも皐月賞馬になることを想定しての筆頭推奨でした。つまりはダービー向きの馬ではない というのがデビュー戦からの見解。
番付の筆頭にはダービー候補を挙げたかったのですが、動画撮影時点ではダービー候補と言える馬がおらず、撮影から2週間後にデビューしたのが他ならぬ(12)タスティエーラということですね。皐月賞での(5)ソールオリエンスが強かったのは間違いありませんが、展開やコース取りの恩恵を最大限に受けていたことも相違なき事実。(5)ソールオリエンスに関しては京成杯を見ても 皐月賞を見ても その思いは変わらず、ここはもう もはや自信を持って(12)タスティエーラを推奨するに至ります。ヒタイのハートマークが可愛い。
可愛いと言うと、先週のオークス。リバティアイランドはハイペースの流れを6番手から追走しての上がり3ハロン34秒0。ダービーとオークスの最大の違いは3コーナーに入るまでのペースの違いで、オークスで後方追走するような馬はダービーでは位置取り的に話にならないのですが、今年のオークスはダービー並のハイペース。それていて上がり最速34秒0だったのですから、リバティアイランドは平年レベルのダービーなら十分勝てるレベルの走りだったと考えられます。6馬身差2着のハーパーは、平年レベルのオークス馬か、そこに僅かに届かないぐらいで。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※【瞬発指数】は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70~上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。