シャフリヤール。
天皇賞・秋(5着)に続き、2回目の購入となる予定。
ディープインパクト産駒の、牡馬。
良駒だ。
ジャパンカップは『4歳総大将が強いレース』。今回はその最重要セオリーを貫く。問題は、前走。天皇賞秋のレースぶりだ。
5着。
この着順が全てだ。
頼りない。あまりにも頼りない。
クリスチャンデムーロが好位で普通に流れに乗れて、この結果。正直、「それほど強い4歳ダービー馬」ではない。
ただ、3歳勢力もドウデュース、イクイノックスという2トップが不在。出てくるのは現時点ではナンバー3のダノンベルーガだ。
普通に走れば、4歳のダービー馬なら上位に入れることが多い。
天皇賞・秋の時は「全兄アルアインと違い切れ味が出るタイプ」としたが、だんだんアルアインに似てきている。
ありきたりな表現だが、ちょっとしか伸びない馬になった。
ドバイシーマクラシックも、クリスチャンがインのポケットに上手く収めて、”世界最高峰のチョイ差し”を披露。そのおかげで勝っている感じもあった。
天皇賞秋・5着の、4歳ダービー馬。
こういう事例はあるか。探してみた。
すると、すぐにあった。
エビデンス・過去の似ている事例としては、「4歳シーズンはちょっと頼りなかった面もあったが、主役をまっとうした日本ダービー馬」ということで、4歳・ワグネリアンのジャパンカップの時に似ている。天皇賞秋(5着)→ジャパンカップ(3着)だ。
また、4歳シーズンのスワーヴリチャードが、絶対に走ると思われた天皇賞・秋(10着)を負けて、そこからジャパンカップでなんとか3着に巻き返した時にも似ているか。この2頭のジャパンカップでは、どちらも単複を買った思い出ある。
鞍上は、クリスチャンデムーロ。
とにかくシャフリヤールの、全能力を出し切るしかない。
前走、天皇賞・秋の騎乗自体は「まったく間違いのないもの」なので、あの乗り方をもう一回やりたい。
もしくはドバイシーマクラシックの騎乗の再現をやりたい。
結果はわからない。ただ、騎乗として「再現」を試みてほしい。馬の本質が剥き身になりっつある今、あまり後ろに下げても切れないと思う。
東京はCコースだ。
綺麗な馬場の中で、「イン」と「先行」が有利になるはず。コース自体も、馬場傾向も、シャフリヤールの競馬のスタイルと噛み合うと思う。
再現。それでもしも圏外に負けたら、本当にもう馬が弱くなっているということ。上手く再現に成功すれば、3〜5番手のイン。もしくは3〜5番手の外目。このあたりがベストポジションになる。
『優秀な一流外国人ジョッキーは、まるで一枚の絵画の様に、同じ騎乗を再現できる』
このセオリーも貫く。
G1だ。
ジャパンカップ、有力各馬に、ひと言ずつ、見解をつけていく。
ヴェラアズール。
突然現れた、晩成型、5歳の新星。底を見せていない。ただ、強い相手とも戦っていない。鞍上ムーアがどこまで力を引き出すか。僕は普段印を打たないが、印で表現するとしたら、△。
ヴェルトライゼンデ。
今季は復活。長く休んでいるので『王道型の5歳で衰え』というよりは『ケガで休養型の復調』と見たい。ただ、もとのG1を好走できるくらいの力まで戻れているかは微妙なところだ。△
オネスト。
外国馬。フランケル産駒という点に日本の芝適性の望みを託すところだが、それでも走りは重たそうだ。
カラテ。
大好きな1頭。ナイスファイターだ。何度か勝たせてもらっている。気性が素晴らしい。ただ、ここはいかにも相手が強い。
グランドグローリー。
外国馬。昨年5着。健闘したが・・・。あれが日本では目一杯の走りにも見える。デインヒルダンサー系で、一応、日本の芝適性はありそうだ。△
シムカミル。
走れる道理はある。タマユズは日本で、マイネルエテルネルという快速馬を出している。2歳時に単複を買った思い出がある。ヌレイエフ〜サンダーガルチ系。日本で走るマル外そのものだ。成績は安定。今年のニエル賞馬。フランスの馬がジャパンカップで通用することはまずないが、血統面から、念のため警戒しておきたい。△
ダノンベルーガ。
3歳ナンバー3という存在。ハーツクライ産駒の良い切れ味をG1で使えている。シャフリヤールが不発になった時は、”注文通り”に入れ替わり、これが主役になりそう。〇
デアリングタクト。
エリザベス女王杯の時に書いたが、レースぶりから「馬の闘志の復活」が見えない。今回は起爆剤にして”劇薬”になる、名手マーカンドへの乗り替わり。闘魂注入だろう。無印でも検討したが、△。
テュネス。
外国馬。ドイツの馬で、走りも血統も重たそうだ。
テーオーロイヤル。
好調時の勢いがなくなっている。厳しそうだ。
ハーツイストワール。
アルゼンチン共和国杯は、不利もありながら盛り返す競馬をした。左回りも合っている。△
ボッケリーニ。
競馬は上手いが・・・。G1となると、もうワンパンチ足りないような気もする。
ユニコーンライオン。
ペースのカギを握りそう。けっこう飛ばすかもしれないが、実力的にどうか。
ユーバーレーベン。
なかなか復調してこない。4王道型・オークス馬で、本来ならここは頑張れるはずだが・・・。近走を見ると厳しいかもしれない。