中京11RシルクロードS(C)
[印]
◎3メイケイエール
☆6ホープフルサイン
▽17ジャンダルム
[見解]
京都競馬場の改修工事にともなって、昨年に引き続き今年も中京競馬場の芝1200mコースで行われるシルクロードSですが、このコースの最大の特徴としては他場の芝1200mコースよりもスタミナの要求度と末脚の重要度が高いという点にあります。それによって距離1200mに特化した“生粋のスプリンターの馬”よりも、距離1400~1600mもこなせるような“マイラー寄りの馬”に向く設定となっています。
そのことを如実に表している例として、ここ2年のセントウルSが挙げられます。例年の阪神芝1200mコースで行われていた年はスプリント色の強いレースになりがちで、2014〜2019年までの6年間の好走馬18頭中16頭は前走で距離1000〜1200mのレースを走っていた馬が占めていました。それに対して、シルクロードSと同じく変則開催により中京芝1200mコースで行われた2020~2021年の2年間の好走馬6頭中5頭は前走で距離1400~1600mのレースを走っていた馬で、両者の間でガラリと様相が異なる決着が起きました。
そのセントウルSを含めて過去に中京芝1200mコース(※改装後の2012年以降の現行コース)で行われた重賞レースは22戦ありましたが、3着内好走馬の66頭中29頭は少数派である距離短縮ローテで挑んだ馬から輩出されています。また、最近このコースで行われた重賞レースの好走馬の顔ぶれも、昨秋のセントウルSは芝1600mの重賞レースで連対以上の実績をもっている馬によるワンツースリー決着で、昨春の高松宮記念も芝1600mのG1レースで掲示板内以上の実績をもっている馬によるワンツースリー決着でした。
(また、そもそも日本競馬はスプリント路線よりもマイル路線の方が重視されており自ずとレベルも上という構図が出来上がっていますので、ガチンコで両者がやり合えば後者に軍配が上がるという要因も含まれているでしょう。)
今年のシルクロードSでも距離1400~1600mを主戦場もしくは守備範囲としている様な“マイラー寄りの馬”こそ狙うべき存在と見ます。出走馬の中でそれを高いレベルで証明している距離1600mの重賞レースでの好走実績(近2年以内)をもっているのはジャンダルム・メイケイエールの2頭ですが、ジャンダルムは内枠向きのタイプにもかかわらず痛恨の大外枠を引いてしまっただけに、メイケイエールの方を本命馬とします。
スプリンターズSの前には『結果的にコノ馬が高いパフォーマンスを見せたのは2歳阪神JF4着までで、3走前チューリップ賞は道中先頭に立つ競馬で勝利こそ収めましたが、同レースは歴史的にもレベル低いレースとなりパフォーマンスとしては殆ど評価できないモノでした。』と記しましたが、前にいる馬を抜きたがる気持ちが強すぎるという馬だけに、チューリップ賞1着も含めて先頭に立つ形がパフォーマンス発揮を阻害していた面が強そうで。
スプリンターズS前の3走は早々と先頭に立つ形で脚を失いましたが、スプリンターズSでは2歳阪神JF以来の差す形で踏ん張りを見せました(差す形では5戦3勝で敗戦は共にG1レースでの4着健闘)。
3歳春夏の不振は成長力云々よりもその気性面が全てと見られますので、それらを踏まえての周りが速い1200mのレースで池添騎手継続騎乗で確実に控える競馬を試みてくるだろう今回…まだ底を見せていない好走パターンの方の競馬ならばチャンス十分と見て◎を打ちます。
穴ならばホープフルサイン
コノ馬は馬群内で競馬をしてこそ力を出せるという馬で内枠向き。
現級でも非外枠だったレースでは3着4着2着と毎度健闘しており、2走前リゲルSは中枠でしたが外に出したがり幸騎手騎乗で終始外追走という全く不可解な騎乗で力を出せずのワケ有り敗戦で、前走淀短距離Sも外枠が仇になっての敗戦でした。
本質的には距離千四向き馬という点で中京芝1200mでは強調できるタイプとも見られますし、内枠競馬に徹する形ならばまだ底を見せきっていない馬という意味でも今回条件では侮れない一頭と見ます。
≪単勝◎1700、複勝☆1100、ワイドBOX◎☆▽100ずつ≫
(※複勝☆はワイド総流しなど他の券種に置き換えた方が回収額が大きくなる可能性が高いです)