ご無沙汰しております。Twitterのほうで報告させていただいたのですが、以前より患っていた疾病の治療のため療養期間を取っており、今回は3ヶ月の休み明けとなります。周りの方々の理解と協力がありましてこのたび（一応）復帰いたしました。ご心配をおかけいたしました。netkeiba最高。療養中も毎週競馬を見ていたので、以前どおりのエビデンスで予想を構築していきます。僕がサウスヴィグラス産駒だったら問答無用で買えるんだろうな……。

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エリザベス女王杯は非根幹距離かつコーナリングの回数が多いことから中間ラップが緩むため、末脚を発揮できるミドルペースになることが多いです。そのため欧州型の血統に重点を置いて考えていきたいところ。一例をあげると、バゴ産駒であるクロノジェネシスは牝系が米国ベースで、ハイラップのタフな展開を得意としており相性が悪く直線で伸びを欠きました。一方で欧州要素の強いクロコスミアが3年連続で連対という立派な戦績を残しています。京都開催から阪神開催に変わっても基本的にこのフレームワークは変わらないと考えているため、昨年に続いて今年も欧州血統に重点を置いて考えていきますね。

デゼルとステラリアになりました（結論）（どうして）（でも血統表がそう言ってる）（エリ女で狙えと語ってくる）

一頭ずつ見ていきましょう。
デゼルの母はアヴニールセルタン。2014年のフランス二冠牝馬です。母父はルアーヴル。余談ですがルアーヴルはもともと評価の高い種牡馬ではなかったそうですが、初年度からアヴニールセルタン、2016年にはラクレソニエールと名牝を輩出し一気に評価を上げました。日本でもプールヴィルが重賞を制しているあたり”すげえ牝馬”を出す種牡馬っていう認知です。トリビアおわり。
欧州型ナスルーラの中でも一瞬の瞬発力に特化したブラッシンググルームの血を引いており、その血脈はデゼルにも伝わっているようで、阪神牝馬Sでは上がり32.5の末脚で重賞を制覇しました。あの阪神牝馬って上位3頭が軒並み欧州血統で決まる最高速比べだったんですよね。あのレースが今年のエリ女に通じるのではないかと思っています。

ステラリアはキズナ産駒で、母は欧州の重賞馬ポリネイター。母父にモティヴェイターを持っています。モティヴェイターは凱旋門賞馬トレヴの父として有名ですが、最近ではメロディーレーンやタイトルホルダー、ヴァンドギャルドの母父としても見ますね。基本的に母父にモンジューを持っていると距離適性が伸びていく不可思議な現象が起こるため、ステラリアが今回2200mに挑戦するのは普通に好材料だと思っています。そういや最近調べたんですけどモンジューの直系種牡馬って年々減ってるんですよね。最近は欧州競馬も時計が速くなっているし仕方ない側面もあるんだけれど、それにしてももったいないな……。

エリ女の特性であるコーナリングの多さ、それに起因する中間ラップの緩み、最終的に求められる瞬発力（最高速）という観点から欧州牝系がレースに適合しているものと考え、上記2頭の単複を購入します。

3頭目に阪神の非根幹距離ということでグラスワンダーをひとつまみ。ウインマリリンをワイドの相手に入れておきます。宝塚記念でアーネストリーが先行して好走していたように、ロベルト直系特有の二枚腰が効いてくるんじゃないかと狙っています。

そんなわけでいつもどおり、上述した馬券を握り締めながら楽しもうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。