オークスはほとんどの馬にとって未知の2400m戦ということもあり、道中は無理をせず脚をためて直線勝負になるシーンが目立ちます。実際、過去10年で「上がり3F1位の馬」が7勝しており、勝率53.8%、複勝率92.3%と驚異的な数字で、これは東京芝2400m全体の成績と比較しても優秀な成績です。過去の勝ち馬を見ても4コーナーで10番手付近にいれば十分に届くので、道中の位置取りはあまり気にせず、残り600mを誰が一番速く駆け抜けるかをイメージして予想を組み立てるのがセオリーと言えるでしょう。
ただ、今年は例年以上に末脚自慢が揃った上、人気の一角コントラチェックは逃げ・先行タイプながら前走は直線で流していたように末脚勝負になった時の走りは未知数。フローラSを勝ったウィクトーリアも出遅れたことで後方からの差し切りを決めましたが、それまでは逃げて2勝と思わぬ展開から新たな戦法を得る馬もいます。桜花賞馬グランアレグリアが不在で実力も拮抗していますし、騎手の展開傾向をシミュレーションし、各馬の枠番を踏まえて最終結論を導きたいと思っています。