◎ハリケーンレーン
…週末のロンシャンは雨予報。
金曜17時時点ですでに重馬場だったので、
土、日と雨が降り続けば
更なる馬場悪化は避けらそうにない。
不良馬場で、
2分30秒台後半の遅い時計の決着が濃厚だ。
ここはパワーとスタミナを重視する。
このハリケーンレーンは
凱旋門賞と同条件のパリ大賞で6馬身差の圧勝。
当時は重馬場で2分33秒台のタフな決着だった。
今年の凱旋門賞は重馬場なので
パリ大賞とほぼ同じ条件でのレースが施行されることになる。
血統をみるとガリレオやモンズンなど
スタミナと持久力に秀でた血で構成されている。
パワー型の走りだし、道悪も苦にしない。
今回、求められるであろう、
[スタミナ、パワー、持久力]の3点を
本馬は全て兼ね備えている。
前走の英セントレジャー(1着)は
直線、後方から持ったままの手応えで前に並びかけ
危なげなく快勝。
もっと突き離せそうな感じで
着差以上に強い勝ちっぷりだった。
2走前のパリ大賞(1着)は6馬身差圧勝。
3走前の愛ダービー(1着)はクビ差の勝利だったが、
3着には7馬身の差。
序盤で先行しながら中団までポジションを下げる
チグハグなレースながら優勝した。
7戦6勝(3着1回)という素晴らしい戦歴の持ち主だし、
3着に敗れた英ダービーにしても
「落鉄があった」という話。
底が割れておらず、能力の高さは太鼓判を押せる。
適性が向くここは食指が動く。
【自信度 B】
○スノーフォール
…英オークスで衝撃の16馬身差圧勝。
同レース242年の歴史の中で
最大の着差だったという。
大逃げを打ったとか、
早めのスパートを敢行したとか
そういった奇策ではなく
ラストの末脚だけでブッ千切ったのだから強かった。
その後も、愛オークスで8馬身半差、
ヨークシャーオークスで4馬身差の圧勝。
上記3戦の勝ちっぷりから、
(エネイブルにも見劣らない)名馬級の器であることは間違いない。
前走のヴェルメイユ賞(2着)は
ドスローで展開が不向きだったし、
(これまで消耗戦で結果を残してきた馬だけに)
極限の瞬発力勝負では分が悪かった。
英オークスはスノーフォールが
16馬身も千切ったにもかかわらず、
勝ちタイムは2分42秒7。
これは近5年の英オークスの中で、もっとも遅い時計。
つまり、それだけ時計のかかる
タフな馬場だったということで
スノーフォールはタフな消耗戦に適性があることが分かる。
凱旋門賞は例年タフな馬場だし、本領発揮できるはずだ。
▲タルナワ
…前走の愛チャンピオンズS(2着)は
直線でしっかりと反応したが、
外差し決着で通った馬場の差が出た感じ。
パワー型の走りなので、瞬発力勝負も不向きだった。
3走前のブリダーズカップターフ(1着)では
後方から目の覚めるような末脚で
強豪マジカルを差し切った。
不良馬場のオペラ賞を制したように
道悪は走るし、怖い牝馬。
△△アダイヤー
…前走KGVI & QES(1着)では
強豪のラブやミシュリフを抑えての価値ある勝利。
英ダービー(1着)ではハリケーンレーンを破った。
前哨戦を使えなかった点がどうかだが、能力は高い。
△クロノジェネシス
…道悪だった昨年の宝塚記念で圧勝したように
タフな馬場は得意な馬。
能力も世界で通用するものがある。
ただ、今回は少し距離が長い感。
過去に2500mの有馬記念を制しているものの
当時は僅差の勝利で、やや時計の遅い凡戦だった。
2200m付近がベストかもしれない。
△バブルギフト
…前走のニエル賞(1着)は
スローで展開不向きの中、最後方からよく差し切った。
△トルカータータッソ
…スタミナあり。
【凱旋門賞の印】
◎ハリケーンレーン
○スノーフォール
▲タルナワ
△△アダイヤー
△クロノジェネシス
△バブルギフト
△トルカータータッソ
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