今年は8頭立てとなったが、以前は香港カップが7頭立てだったこともあるわけで、これは仕方のない部分もあるところ。しかし少頭数になると逆に騎手の腕というか感覚の差が結果に影響する部分が多くなってくるわけで、そこに伏兵が台頭してくる余地が生まれる、というのが少頭数のレースが意外と荒れる要因なのだと思う。

　しかしながら、今回はおそらく3コーナーの下り坂あたりまで隊列に大きな動きはなさそう。その前提で、最後の瞬発力に秀でているワーザーの連覇が濃厚と考えたい。

　強敵はパキスタンスター。前走の香港ダービーでは、当地のレースではなかなか見られない後方一気の伸び脚を見せた。若さあふれる荒っぽい走りだが、その爆発力は魅力的。その内容からも8頭立てはプラスになることだろう。

　シークレットウェポンは昨年の香港カップで団子状態の2着争いを、瞬発力をいかして伸びてきた。その再現を期待して押さえておく。穴として魅力があるのが、オーストラリアのザユナイテッドステイツ。実績としては見どころに欠けるが、タイプ的に速い時計にも対応できそう。南半球からの遠征馬だけに、季節感に戸惑う可能性も低いと考えて、オッズ的な妙味を含めて押さえておく。

　ネオリアリズムは札幌記念のように主導権を取ることになりそう。香港マイルではパドックの雰囲気的に調子ひと息という印象を受けたが、これは気温の変化に対応しきれなかった面があるのかも。過去、夏場に活躍の実績があるといっても、そのすべては北海道開催。すでに日本より高温多湿となっている香港では、そこが心配点になる。

　ということで、狙いはワーザーとパキスタンスターのワンツー。現地だったら4連単をガッツリ買いたいところだが、今回は日本なので馬連、3連単を主体としたい。