今年は例年より興味を持ってドバイレーシングシリーズを見てきた。その理由は、1月から韓国馬5頭がドバイに長期滞在して、この日を目指してきたというところ。しかしながら、現時点での力の差は明らか。それでも韓国調教馬が初めてドバイで勝利を挙げたという実績は残しており、どのくらい世界と差があるのか、ある程度のモノサシは得られたといえるだろう。ちなみに昨年のコリアカップで3着だったトリプルナインは、第1レースのゴドルフィンマイルに登場。相手関係は厳しいが、善戦の可能性ならありそうだ。

　余談が長かったが、そういうわけでドバイのレース映像はいろいろと見てきた。その印象から言うと、先行馬が残りがちな馬場状態になっているようだ。そうなるとパワーとスピードに勝る北米産馬が優位。レーティングの数値が飛び抜けているアロゲートの相手探しと考えるのが妥当だろう。

　その筆頭も北米からの遠征馬、ガンランナー。ムブタヒージは昨年のドバイワールドカップで2着に入った実績なら侮れない存在だ。

　アウォーディーは内枠からうまく好位付けができれば首位争いになりそうだが、押し切るまでの想像はしにくいのが正直なところ。日本の馬券上では人気を集めることが必至なだけに、押さえまでにとどめて妙味とみたい。3連勝式の穴としては、3月4日のアルマクトゥームチャレンジ３で1着に入ったロングリバー、3着のフリアクルサーダをチョイス。いずれも好位から伸び脚を長く使えるタイプだ。