2007年は7頭立てで行われるなど、やはりこの路線は手薄になることもあるという印象。メンバーが厚いときは本当に厚くなるのだが、今年は欧州から1頭しか参戦しておらず、昨年が8番人気10着のステファノスが上位人気に推されている点でも明らかだ。

　となれば、1番枠を獲得したエイシンヒカリが押し切れそう。今年の芝は時計が例年より速くなるかもしれないが、スタートからすぐに1コーナーがある沙田ならスタートさえ決まれば主導権を取れる。

　しかし本命は差し脚を長く使えるモーリス。いずれにしても、この2頭のワンツーが濃厚とみる。3番手にはシークレットウェポンを指名。後方3番手から加速を緩めず突き抜けた内容と時計は秀逸で、今回は1.4㎏ほど負担重量が増えても、その再現には要警戒だ。

　ステファノスは道中の位置取り次第だろうが、条件が揃えば上位まで。デザインズオンロームは差し一手だけに強調はしにくいが、昨年はノーマークだったエイシンヒカリを各馬が意識する流れになれば台頭する余地が出てきそうだ。末脚があるクイーンズリングも含めて、ここはボックスも押さえておく手を考えてみたい。