１５年は５００万を勝ったばかりのタッチングスピーチ（７番人気）が制覇。ＧⅠ秋華賞こそ６着止まりだったが続くＧⅠエリザベス女王を古馬相手に３着善戦しＧⅡ制覇がフロックではないことを証明した。実は当方は当時、タッチングスピーチを◎で推奨。その根拠は直線（２６６メートル）の短い札幌での５００万Ｖを評価したものだった。次位を０秒５も上回った最速３４秒２の瞬発力は阪神外回り（直線４７４メートル）でこそ、より生きてくると。この図式は中京（直線４１３メートル）で行われる今年でも変わりはない。小回りローカルで好走の差し・追い込み馬はたとえ格下であっても軽視は危険だ。◎ムジカは小倉千八（直線２９３メートル）の前走が１勝クラスで２着止まり。下級条件が善戦止まりでは春の実績馬に食い込むことは難しそうだが…。大外枠から発走で距離ロスが大きかったことを考慮すれば最速３５秒７の末脚で０秒１差まで迫った内容は〝負けて強し〟と判断できる。そもそも初勝利は京都外回り千八（直線３９９メートル・Ｄコース）で挙げたもの。２馬身差２着のダンツイノーバがすでに１勝クラスを卒業だからコース替わりでパフォーマンスアップは確実だ。