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　◎ジェベルムーサは「アグネスタキオン×ロックオブジブラルタル」という組み合わせ。母アビラは雄大な馬格を伝えることで知られる繁殖牝馬で、産駒を小さく出す傾向のあるステイゴールド、ドリームジャーニーとの交配で500kgをはるかに超える大型産駒を出している。

　本馬の父はこのところダート向きの血として脚光を浴びつつあるアグネスタキオン。兄弟のなかで最も大きい560kg台の超大型馬で、母アビラに施されたリボー5×5、プリンスジョン5×4というパワフルな血の影響もあり、馬力を要するコーナー4つの競馬に適性が高い。

　現在の中山ダートは、冬場にありがちな極端にパワー方向に傾いたコンディション。馬格のある馬でないと好走は望めず、1月5日の競馬でも大型馬が台頭していた。もともと中山ダートはマーチS(G3)2着を含めて［2-1-0-0］と得意にしている。

　前走、東京ダ1600mの武蔵野S(G3)は、コーナーが2回で時計も速いという、この馬にとって不向きな条件。しかし、14番人気とまったく人気はなかったが6着と健闘した。得意条件に替わる今回はおもしろい。