出走馬の調教内容を全体的に評価すると、みな休み明けでもきっちりと仕上げている。そんな印象を受けます。比較的早目に暑さが収まったこともレースに向けての調整がうまくいった要因ではないでしょうか。でも今回評価したのは、9月のエニフSを使った◎メイショウウタゲ。
　安達昭夫調教師が「いつ走るか分からん」と苦笑いしますが、調教からは最終追い切りが栗東坂路で4F51秒台なら【2-1-0-0】という好走パターンが見えてきます。今回の最終追いは栗東坂路で4F51.5秒。連対率100%の時計に該当しましたし、同師が好走をイメージするという「内枠から馬群に突っ込む」競馬ができそうな3番枠。最終追いに跨った酒井学騎手も十分に癖を把握しています。
　○ゴールドドリームは昨年同レースが4着でしたが、その最終追い切りは栗東坂路で4F54.0秒。いかにも次を見据えた時計でしたし、実際、チャンピオンズC1着時が4F51.1秒という時計でした。今回は4F51.6秒ですから、時計的に盤石の仕上げと表現してよいでしょう。
　▲ルヴァンスレーヴの最終追い切りは南Wの併せ馬で一杯追いの同入。ユニコーンSでは併せ馬に遅れていましたが、手応えが見劣るという意味では今回もほぼ同じです。併せ馬でも動かなくてもレースで動くのはひとつの特徴。ただ、休み明けが決してプラスに作用するタイプではないだけに、ここはパフォーマンスを落とす可能性もあります。
　△オールブラッシュは逃げてナンボですが、最終追い切りの内容からは好走パターンに該当。よって自分の競馬ができた時に粘るだけの状態にはあるでしょう。