「マイルまでだろ」「叩きだろ」「内枠で包まれて終わるだろ」と、そんなネガティブ要素は全て飲み込んだ上でこの馬に本命印を打ちたい。札幌記念はサングレーザーである。弾丸超特急のマルターズアポジーをはじめ、マイスタイル、アイトーン、クロコスミアをはじめ前につけたい先行馬がひしめいており、かなり縦長な展開が予想される。

当然ペースもそれなりに流れるだろうし、となると台頭してくるのはインで脚を溜めた差し馬である。上がりの脚はなんとしても欲しい。洋芝適性にも期待したい。ゆえにサングレーザーである。というのも、母マンティスハントがデピュティミニスターを経由していること、また二代母がウィッチフルシンキングということで、牝馬ダート戦線で活躍したメーデイアや07年の函館記念で2着に入ったロフティーエイムが叔母にいることから、サングレーザーは無類の洋芝巧者だった、みたいな展開があるのではないかと考えたのである。

事実、札幌で2戦2勝しており、いずれも他馬を圧倒する（実績を鑑みたら妥当なのだが）内容で、これをスルーするのは到底不可能なのだった。

相手には昨年の覇者サクラアンプルールを。そして、昨年4着のサウンズオブアースを挙げたい。前者は函館記念でトップハンデを課せられつつも2着に差し込み地力の高さを証明した。やはり小回り適性は充分である。

サウンズオブアース。7歳になる「最強の2勝馬」の、これが今年の買い時なのではと考える。昨年はドバイ出走からの直行でコンディションが万全だとは言い難かったがそれでも4着に前線。それから戦績が崩れているが、「そもそも2000mが適距離で、それ以上は“長かった”説」はないか？　と考えてみたのである。ネオユニヴァースにディクシーランドバンドという配合で予想される重馬場も問題ないだろう。距離短縮の舞台でサングレーザーとの差し込みを期待したいところである。

サングレーザーの単勝と、サクラアンプルール、サウンズオブアースを含めたワイドボックスを購入する。