馬番 馬名 指数
1 ワイドラトゥール 719
2 クイーンズウォーク 758
3 イフェイオン 727
4 キャットファイト 731
5 シカゴスティング 705
6 ハワイアンティアレ 700
7 スウィープフィート 750
8 コラソンビート 744
9 アスコリピチェーノ 769
10 セキトバイースト 742
11 ライトバック 723
12 ステレンボッシュ 755
13 テウメッサ 727
14 ショウナンマヌエラ 714
15 エトヴプレ 743
16 セシリエプラージュ 718
17 マスクオールウィン 729
18 チェルヴィニア 756
※指数最高値との差が50以内の馬の中から買い目を決めています。
◎9:アスコリピチェーノ(指数769)
無敗の2歳女王が力の違いを見せつける。
3戦全てで上がり3F33秒台の決め手を発揮しての差し切り勝ち。
2走前の新潟2歳Sは、出遅れながらもリカバーして中団前目を追走。
絶妙な距離感で折り合うと、直線は2ハロン標からの追い出しで差し切って、1馬身差の快勝。
道中外を回ったロスを考慮すれば、着差以上の完勝だった。
そして前走の阪神JFでは、ジワッと行かせて中位から、道中も折り合って手応え良く追走。
4角から仕掛けて直線で少し外に持ち出し、コラソンビートと並んで前に接近。
1ハロン標を過ぎてからこれをジワジワ引き離し、残り100m手前で内のシカゴスティングも捉えて先頭に立つと、最後は内から迫ってきたステレンボッシュの追撃も何とか凌いだ。
それ以来4か月ぶりの実戦だが、当初の予定通りの直行。
前走同様に早めの栗東滞在で、順調に仕上がっている。
1週前追い切りでは北村宏騎手が跨り、栗東CWコースで古馬オープンのルージュエヴァイユとの併せ馬。
馬なりの相手に対して、0秒4の追走から稍一杯に追われて併入した。
6F82秒2、5F67秒3、ラスト1Fは11秒2と終いは良く伸びている。
中間の熱発の影響を感じさせない、上々の動きだ。
前走の阪神JFが3カ月半の休み明けで、当時と遜色ない本数の調整を積んできた。
栗東滞在などの調整過程も当時と同じで、スムーズに運んで世代最強の称号を手に入れる。
〇2:クイーンズウォーク(指数758)
父キズナ、母ウェイヴェルアベニュー(母父ハーリントン)という血統。
3歳上の半兄に、朝日杯FS、阪神カップを勝ったグレナディアガーズがいる良血だ。
初戦こそ出遅れが響いて2着に敗れたが、2戦目でキッチリと勝ち上がり。
レースでは、1歩目は遅かったがすぐに勢いがついて好位へ。
力みそうになるのをうまくなだめて脚をためる。
直線に向くまでじっくりと運び、追われると外から力強く伸びて見せムチだけで抜け出して2馬身差の完勝だった。
続く前走のクイーンCでは、上がり最速の脚で差し切って快勝。
大外枠から出たなりで後方に収まると、道中は自分のリズムで運び、脚がしっかりとたまっていた。
直線を向いて外めに進路を取って楽に反応。
残り2ハロン過ぎで追うと、長くいい脚を使って抜け出した。
初の長距離輸送や距離短縮での初距離、初の左回りなどの諸条件をクリアして、収穫ある内容だった。
この中間は順調に調整されている。
1週前追い切りでは、栗東CWコースで古馬3勝馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒8の追走から強めに追われて0秒1遅れてのフィニッシュ。
6F84秒5、5F68秒5、ラスト1Fは11秒5と上々の動きを見せている。
3戦の上がり3Fが、33秒6、33秒7、33秒4と確実にいい脚を使える。
半兄はG1勝ち、半姉は新馬勝ちと兄姉のマイル実績も十分で、未勝利勝ちしたこの舞台はベストの条件。
中内田厩舎×川田騎手の好調コンビが今年もターフを賑わせる。
▲18:チェルヴィニア(指数756)
父ハービンジャー、母チェッキーノ(母父キングカメハメハ)という良血。
母はフローラSを勝ち、オークス2着と活躍。
初仔で1歳上の半兄ノッキングポイントは、新潟記念勝ちにダービー5着と早くから結果を残している。
デビュー戦は、次走重賞2着のボンドガールと0秒1差に好走。
確勝を期した2戦目は、2着に1秒0差をつけての圧勝だった。
レースでは好スタートを決め、逃げ馬を行かせてがっちり2番手追走。
直線は馬なりのまま先頭に並びかけ、軽く促した程度で後続を引き離して6馬身差の圧勝。
走破時計、上がりともに優秀で、今後が楽しみになる勝ちっぷりだった。
鞍上のルメール騎手も、「能力があって初戦よりパワーアップしていた。」、「まだ伸びしろがある。」と手応えを語っている。
そして前走のアルテミスSでは、上がり3F最速の末脚を繰り出して、1馬身3/4差の完勝。
出遅れたが、ジワッとスピードに乗せて先団直後まで追い上げる。
直線は外から被されていたが、これを弾くくらいの勢いで加速して抜け出してきた。
終い3ハロン11秒4→11秒2→11秒0の加速ラップを楽々と差し切りっており、能力の違いを見せつけた。
ここは5か月半ぶりの実戦だが、入念に乗り込まれており、上々の仕上がりだ。
1週前追い切りでは、美浦ウッドコースで古馬オープンのウンブライルとの併せ馬。
強めに追われた相手に対して、0秒3の追走から馬なりでアタマ差先着した。
7F98秒2、5F67秒2、ラスト1Fは11秒9と、状態の良さが伺える動きだ。
素質十分の良血だけに、新馬、未勝利勝ち馬が大半のメンバー相手に、足踏みするような器ではない。
前走手綱を取ったルメール騎手も、「牝馬のG1を狙える馬。」と素質を高く評価している。
相手は一気に強くなる上に乗り替わりと楽ではないが、スムーズに運べれば終いは確実に伸びてくるだろう。
△12;ステレンボッシュ(指数755)
モレイラ騎手を鞍上に迎えて、勝負気配十分のこの馬にも逆転の期待が高まる。
初戦は1角で前の馬が逃避し、巻き込まれて外へ振られる不利。
それでも差し切って1馬身半差をつけ、最後は遊ぶ余裕も見せていた。
しかも3着馬が次走で勝ち上がったように、相手も弱くはなかった。
2戦目は中山マイルで惜敗のハナ差2着だったが、前走の赤松賞ではスムーズさを欠きながらも着差以上の完勝だった。
好スタートを切ったが控えて中団追走も、掛かり気味に。
コントロールが難しく、向正面半ばで他馬に接触し、一旦ポジションを下げる。
欅過ぎから再び進出し、4角では好位の外。
直線に入ると一杯に追い出され、残り300mで先頭に立ち、そのまま押し切った。
ロスの多い競馬で勝ったように、能力は相当高い。
そして前走の阪神JFは、上がり最速の脚で追い込むも、惜敗のクビ差2着。
スタートで内にヨレたが、ジワッと中位へ。
道中はちょうど勝ち馬を見る形になり、折り合い重視で追走。
直線に向いてから少し外に持ち出し、1ハロン標を過ぎてからいい脚を使ったが、僅かに及ばなかった。
ここは4か月ぶりの実戦だが、前走時同様早めに栗東入りして調整は順調。
1週前追い切りは、栗東CWコースで古馬オープンのハヤヤッコとの併せ馬。
稍一杯に追われた相手に対して、0秒4の追走から馬なりで0秒8先着した。
7F98秒9、5F68秒0、ラスト1Fは12秒1と、時計は目立たないがこれで十分。
折り合い面を考慮して、今回も直前の長距離輸送のリスクを回避。
前走と同舞台、御せる鞍上へのスイッチもマイナスにはならず、踏み遅れなければ前走以上が期待できる。
△7:スウィープフィート(指数750)
力む面が解消した今なら、G1での0秒9差も縮まるはずだ。
前走のチューリップ賞では、見違えるような末脚を繰り出して、1馬身1/4差の差し切り完勝。
後方3番手で折り合って運ぶ。
力んでいた前走と比べて、しっかりとためが作れていた。
4角の出口は大外を勢い良く進出。
ここから前を行く馬たちを次々とパスして、1ハロン標では抜け出して完勝だった。
デビュー以来休みなく使われており、上積みこそ無いものの、前走の良い状態をキープしている。
1週前追い切りでは、栗東坂路で3歳1勝馬との併せ馬。
馬なりの相手に対して、0秒5の追走から一杯に追われてクビ差遅れてのフィニッシュ。
4F54秒3、ラスト1Fは12秒1。
アオられる形になったが、追走していただけに仕方ない。
むしろ1週前にしっかりとやれたのはプラス材料。
疲れやデキ落ちを心配する必要はなく、態勢は整っている。
折り合いに進境が見られる今なら、前走ぐらいの脚を使えればここも好勝負になる。