今年の4歳牡馬は明らかに中長距離で低調だ。ただし、今回は5歳以上も手薄。それだけに比較は難しい。
　底見せぬ5歳ローシャムパークが正攻法で圧倒する。ここまで大きく崩れたのは初の海外遠征で本調子を欠いて出遅れた香港C8着だけ。3歳秋にセントライト記念でガイアフォース、アスクビクターモアに続く3着と能力の一端は見せていた。昨夏に函館記念を楽勝。圧巻はオールカマーだ。タイトルホルダー、ガイアフォースを前に見ながら流れに乗り、直線の坂で楽に抜け出した。前半スローだったが後半1000mは58秒を切るラップで押し切る価値ある内容だ。今回も3角過ぎからペースアップする展開でこの馬に合う。好調教を連発して充実一途。母系は奥手のダイナカール一族でまだまだ良くなる。イクイノックス世代の大器がここで決める。
　世代レベルに疑問が残る4歳牡馬だがダービー馬タスティエーラは崩れない。有馬記念6着は直線不利があって0秒6差。5歳以上もこの相手なら好枠から流れに乗れば好勝負だ。プラダリアは末脚堅実で昨秋から京都大賞典、京都記年とGIIを2勝し着実に力を付けた。ベラジオオペラはチャレンジC1着、京都記念2着と4歳牡馬の中では最も年長馬相手に好走。自在性があり崩れない。ソールオリエンスは中山記念4着も反応が悪かった。ブリンカー効果がどこまであるか。復調気配ステラヴェローチェ、態勢整ったスタニングローズも圏内だ。馬券は印上位4頭の馬連・3連複ボックスとローシャムパークから馬連・3連複を流す。