昨年はセイウンコウセイを本命に、レッドファルクスとのワイドを的中した当レース。今年もやっぱりエンドスウィープ、しかし買い目は昨年と明確に異なっている。

本命はファインニードル。新馬時から期待されていた才能がようやく5歳になって花開いた感がある。産駒傾向が完全に短距離に向いているアドマイヤムーンにエタン系のクロス。母父は英2000ギニーとクイーンエリザベス2世Sを制覇した名マイラーのマークオブエスティームということで、ファインニードルがここまで短距離一辺倒で出世してきた理由も分かろうものだ。

ちなみに母父にマークオブエスティームを持つ他の例としては、2010年黄金世代のNHK
マイルCを圧倒的な末脚で差し切ったダノンシャンティが出ている。ファインニードル自身は左回り経験が薄いものの、コース実績のあるアドマイヤムーン産駒であること、長直線と相性のよいニジンスキーを持っていることから問題はないと考え、単勝から入る。

相手に選ぶのはレッドファルクス。ここは昨年と同様だ。全盛期を5歳秋〜6歳秋とするならば能力に衰えが出てきていてもおかしくはないが、それでも前走では上がり33.4という驚異的な末脚でモズアスコットと並走し追い込んだ。マイル路線に進むモズアスコットとスプリントが本線のレッドファルクスでは1400の捉え方が異なるのは自明だが、どちらも評判に違わない走りで、ファルクスに関しては「まだまだやれる」と思わせるものだった。

もともと中京コースとは相性が良く、トップスピードに乗るまでにタメを要するファルクスにとって長い直線はもってこいである。ファインニードルが先行抜け出しをはかり、大外からレッドファルクスが突っ込んでくる。ここまでが読みの範囲である。

では3着に何が突っ込んでくるのかというと、ここからは展開と血統を掛け合わせて考える領域。馬場がある程度回復することを見込んで、ダイワメジャー産駒のナックビーナスとレーヌミノル、そしてミスプロ色の強いリエノテソーロとダンスディレクターで考えている。基本的にはファインニードルとレッドファルクスが2頭抜け出て、そこに各馬が殺到する想定でいるため買い目は3連単2頭軸マルチで。
そこにファインニードルの単勝と、ファインニードル、レッドファルクスの馬連も購入することにした。