2009年以降のカペラSにおいて、最終追い切り場所「坂路」が1着になったのは6回。その調教時計には2種類のパターンがあります。ひとつは2F時計が25秒以下というもの。たとえば、2016年ノボバカラは美浦坂路で2F24.4秒でした。もうひとつは4F目最速ラップ。これは2014年ダノンレジェンドが該当していましたが、単勝は12番人気。4F目最速ラップに関しては人気薄の好走が目立っています。
　今年も坂路重視なら、この時計パターンへのこだわりは必要。今年の出走馬で2F時計が25秒以下で、なおかつ4F目最速ラップに該当しているのが◎スノードラゴン。前走JBCスプリントでも本命を打ったように、状態に関しては変わらず順調。直線に急坂のある1200mがベストだと考えれば、前走の伸びあぐねも納得です。このレースは2013年に出走して2着でしたが、当時該当したのは4F目最速ラップのみ。今回は2F時計もクリアしていますから、それ以上の着順を期待できます。
　○ニットウスバルは最終追い切り美浦坂路で4F目最速ラップ。これが坂路のダブル最速にも該当しています。こちらを本命にしなかった理由はローテーション。中2週よりレース間隔が詰まると3着が最高。よって対抗評価としています。
　▲キタサンサジンは2F時計が24.3秒。これは高い調教適性を発揮すると思いますが、この馬自身は4F目最速ラップを踏んだ時に好走実績があります。これが本命に選ばなかった理由です。
　△ブルミラコロは最終追い切り栗東坂路での4F時計が自己ベスト更新。いかにも今の好調を示していますが、前走のレース内容を見ていても、前に壁をつくることができるか否かが好走と凡走のターニングポイントになりそう。この枠だと、なし崩しに脚を使ってしまう可能性があります。
　☆キャプテンシップも最終追い切り栗東坂路での4F時計を更新。しかも49.1秒は素晴らしく速い数字。逃げるには絶好枠ですし、もっと高い評価をしていくらい。ただもともと休み明け実績がなく、今回は6ヶ月ぶり。しかも重賞ですから、さすがにこの壁は厚いと思います。
　注ディオスコリダーは冬開催中山ダート1200mに良績残す高橋義忠厩舎、注サイタスリーレッドは時計条件こそクリアしていませんが、それに近い数字を出している栗東坂路追い切り。注ブルドッグボスは2014年サトノタイガーで2着した小久保智厩舎。