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岡村信将の予想

11R

神戸新聞杯

9月24日(日) 15:35 阪神 芝2400m
予想印
8レイデオロ(1人気)

【ご注意】予想の転載はお控えください

レース結果
着順 馬番 馬名 人気(単勝オッズ)
1 8 レイデオロ 1人気(2.2倍)
2 5 キセキ 2人気(3.5倍)
3 2 サトノアーサー 3人気(6.9倍)
4 3 ダンビュライト 4人気(8.6倍)
5 14 アドマイヤウイナー 8人気(49倍)
6 4 ベストアプローチ 5人気(14.9倍)
7 9 マイスタイル 7人気(17.2倍)
8 1 メイショウテンシャ 13人気(268.7倍)
9 11 カデナ 6人気(15.6倍)
10 6 アダムバローズ 9人気(74.9倍)
11 12 エテレインミノル 12人気(209.8倍)
12 10 ホウオウドリーム 10人気(117.6倍)
13 7 タガノシャルドネ 11人気(142.1倍)
14 13 タガノヤグラ 14人気(323倍)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝(通常)
8
5,000円 払い戻し :5,000円x2.2倍=11,000円
単勝(通常)
8
2,900円 払い戻し :2,900円x2.2倍=6,380円
3連単(通常)
847
100円
合計 8,000円
払い戻し・収支
払い戻し金額 収支
17,380円 +9,380円

見解

★★★今年のダービーを完璧に見抜いた予想!

ラップギア・コース適性値【瞬8平2消0】に近い比率の馬が有利
枠 馬 馬名         【ラップギア】 瞬発指数
1 01 メイショウテンシャ  【瞬1平3消0】 112
2 02 サトノアーサー    【瞬3平1消0】 103
3 03 ダンビュライト    【瞬1平1消0】 111
3 04 ベストアプローチ   【瞬1平2消0】 105
4 05 キセキ        【瞬2平1消0】 116
4 06 アダムバローズ    【瞬2平3消0】 100
5 07 タガノシャルドネ   【瞬0平2消1】  85
5 08 レイデオロ      【瞬2平2消0】 118
6 09 マイスタイル     【瞬3平0消0】 107
6 10 ホウオウドリーム   【瞬1平0消0】 103
7 11 カデナ        【瞬5平0消0】 107
7 12 エテレインミノル   【瞬3平1消0】 110
8 13 タガノヤグラ     【瞬1平1消0】 109
8 14 アドマイヤウイナー  【瞬2平0消0】 103

 今年は、ダービー馬の始動レースとなる神戸新聞杯。阪神芝2400mで行われる神戸新聞杯は、東京芝2400mとほぼ同一と考えても良いコース。右回りと左回りの違いはあれど、それを気にする必要はほとんどない。

 確かに、明らかに右回りが得意な馬や左回りが得意な馬がいくらか存在することも否定はしない。しかしそれでも、重賞クラスで勝ち負けするクラスの馬がそうであることは本当に稀。思考に対する費用対効果が高いとは言えず、それを気にするぐらいなら他のファクターにもっと気を配るべきだろう。

 例えば、今年の日本ダービー。この1レースのラップタイムや走破タイム、上がり3ハロンタイムを眺めているだけでも、いろいろと見えてくるものがある。今回は少しだけ、いくつかの数字を使ってそのあたりの話をしてみたい。


 じつは今年の日本ダービーは、例年と比較してもかなり特殊な日本ダービーだった。1000m通過タイムの63秒2は、1986年以降(過去32年)で最遅のペース。7年前、“超スローペース”と話題になった2010年ダービーの1000m通過タイム(61秒6)より1.6秒遅く、極悪馬場で勝ち時計が2分33秒7となった(通常のダービー勝ち時計は2分25秒前後)、ロジユニヴァースの2009年ダービー(59秒9)より3.3秒も遅い。にわかには信じがたいほどのスローペースだったのだ。

 1.6秒とか3.3秒と言われてもピンと来ないかもしれないが、1.6秒=約10馬身、3.3秒=約21馬身程度と言い換えればわかりやすいだろうか。“過去に遅いと言われた”2010年、2009年よりも、先頭の馬が1000m通過の地点で10馬身、20馬身も後ろを走っていた計算になる。

 そういった過去に例がないほどの超スローペースを見越して、真っ先に動いたのがレイデオロの鞍上・ルメール騎手だったのだが、あまりにも後方からの、あまりにも急な進出。それが2番人気の馬だっただけに、スタンドが大きくどよめいたものだった。

 その思い切った騎乗が功を奏して今年の日本ダービーはレイデオロが戴冠することになったのだが、ここでエイシンフラッシュが勝った“超スローペース”2010年とタイムを比較してみるとどうだろう。先に述べたように、1000m通過タイムは2010年が61秒6で、2017年はそれよりさらに1.6秒も遅い63秒2となっている。

【2010年日本ダービーと2017年日本ダービーの比較】
2010年ダービー 前半61秒6 上がり33秒4 上がり最速エイシンフラッシュ32秒7
2017年ダービー 前半63秒2 上がり33秒8 上がり最速アドミラブル33秒3

 2010年はエイシンフラッシュが“上がり3ハロン”32秒7の末脚で制したものの、ダービー史上初の“上がり3ハロン32秒台”も「超スローペースだったから」と冷ややかな意見が多く聞かれた。しかしそれよりさらにスロー、今年の上がり3ハロン最速はアドミラブルの33秒3。この差をどう解釈すべきか。レース自体の上がり3ハロン(先頭を走っていた馬のタイム)も、2010年が33秒4であったのに対し、2017年は33秒8。要するに、仮に前半のペース、消耗度が同じだと仮定しても、この0.4秒こそが2010年と2017年のレベルの差ではないかと考えられる。




 例えば、このダービーを“上がり最速”で0.3秒差の3着に敗れたアドミラブルは、(ラスト600mを)もう0.4秒速く走ることができていれば、走破タイムは2分26秒8、計算上はレイデオロを差し切っていたことにもなる。

 すなわち、今年のダービーは本来アドミラブルが勝つべきレースだったのではないかという仮説にまで発展する。しかし、事実として今年の日本ダービーを制したのは早目に仕掛けたレイデオロ。アドミラブル以下、本来ダービーで台頭してくるはずの差し馬たちは単純に脚の速さが足りなかったのだ。

【2017年日本ダービー・ラップタイム】
13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4

 今年のダービー・ラップタイムは上記の通りだが、レイデオロのレース映像を照らし合わせてみると、5ハロン目(800m地点)からの2ハロン(400m)で、先頭との差を約8馬身ほど詰めている。タイムにして約1.3秒ほどか。それをラップタイムに当てはめてみると

先頭の馬   13.3-12.5-12.1
レイデオロ  12.4-12.1-12.1

こんな感じであったと思われる。レイデオロが向正面で浮上する際にマークした1ハロン12秒4という時計は一流馬のラップタイムとしては標準的なもので、それほど無茶な進出ではなかったことがわかる。すなわち、レイデオロは「無茶な進出をして、それでも勝ってしまった規格外の怪物」というわけではないのだ。

 ならば今年の日本ダービーは、スローペースで速い上がりを使えなかった後続が不甲斐ないと考えるのが妥当だろう。仮に(上がり3ハロン2位の)サトノアーサーがもう0.4秒速く上がっていても、そのタイムは2分27秒2。着順にすると3着〜5着相当でしかない。もし仮に2010年エイシンフラッシュと同じ32秒7で上がっていれば、走破時計はレイデオロと同じ2分26秒9、サトノアーサーが勝てていたかもしれないという妄想は、余談として面白いかもしれない。

 とはいえ、「今年のダービー組は低レベル!」とバッサリ切り捨ててしまうのは、あまりにも乱暴すぎる結論だ。レースレベルを走破タイムだけではかるのがナンセンスなのは競馬ファンなら誰もが理解できる話だし、ここはレイデオロを例年の“ダービー2着馬”相当として盛り立てていくべきだろう。そこで神戸新聞杯を予想するにあたって、まず気に留めておきたいのが過去のダービー1、2着馬の神戸新聞杯での結果だ。

【ダービー1着馬の神戸新聞杯成績(現行距離になった2007年以降)】
2008年 ディープスカイ   1番人気1着
2010年 エイシンフラッシュ 1番人気2着
2011年 オルフェーヴル   1番人気1着
2014年 ワンアンドオンリー 1番人気1着

【ダービー2着馬の神戸新聞杯成績】
2007年 アサクサキングス  5番人気2着
2008年 スマイルジャック  4番人気9着
2009年 リーチザクラウン  3番人気2着
2010年 ローズキングダム  2番人気1着
2011年 ウインバリアシオン 2番人気2着
2013年 エピファネイア   1番人気1着
2016年 サトノダイヤモンド 1番人気1着

 ダービー馬の神戸新聞杯成績は勝率75%、連対率100%のハイアベレージなのだが、ダービー2着馬の神戸新聞杯成績も勝率43%、連対率86%の好成績。それも当然。最初に述べたように、阪神芝2400mと東京芝2400mは、ラップギアにおいて同一のコースと見立てられるからだ。

 上記の表からもわかるように、ことダービー優勝馬および2着馬に限っては、ほとんど死角がない状態。1番人気なら連対率100%と、連軸に据えるにはもってこい存在だ。今年出走予定のレイデオロも1番人気は間違いないだけに、素直にその実力を信頼するのが的中への近道と言えるだろう。

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正直なところ、(8)レイデオロは能力もラップギア適性値もダービー馬としてはちょっと物足りないのだが、ダービー2着馬相当と考えれば許容範囲。ただ、レイデオロが例年のダービー2着馬相当だとするならば、仮に神戸新聞杯は勝てても(次走予定の)ジャパンカップは相当厳しいのではないかと考えている。

本質的には
ダービー→神戸新聞杯→ジャパンCのタイプではなく、
皐月賞→菊花賞→有馬記念が向くタイプだと思われるので。

(8)レイデオロ以外のダービー組はバッサリと切り捨てたいところだが、ダービー組以外で狙えそうなのは(5)キセキぐらいであることも事実。しかし(5)キセキはラップギア分類では瞬発戦4戦2連対であり、そこまで瞬発力のあるタイプではない。速い上がりが使える平坦馬(瞬発力タイプではない)なのではないか。

こういったタイプがダービー、神戸新聞杯向きかと問われれば、それもノーという判定。ルーラーシップ産駒は全体的にこんなイメージであり、(5)キセキとの比較なら、やはりそれでも(8)レイデオロが上ということになるか。

ラップ派
  • 岡村信将
  • 売れ筋No.12
  • 回収率TOP112
売り上げ
12
回収率
58%
的中率
17%
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