当日の雨量が全てといっても過言ではない今年の宝塚記念。少々の雨なら、▲キタサンブラックで鉄板だろう。

　ただウェザーニュース、気象庁の予報でも日曜未明から降り出し、降水確率は60〜80%と高めのゾーン。重か不良まで悪化すると稍重(昨年の宝塚記念＝3着)までの経験しかないだけに楽観できない。

　◎サトノクラウンはあくまでも「道悪前提」での指名だ。今回と同距離の京都記念を昨年は重馬場、今年は稍重で連覇。特に昨年は勝ち時計2分17秒7が示す通りの極悪馬場。当時好調だった2着タッチングスピーチを3馬身突き放した。ベストは香港ヴァーズ制覇の2400ｍだろうが、道悪で低速化&スタミナ勝負になら、2200ｍでも追走が楽になる分、好位付けの先行策が叶うのが最大の魅力。

　もとより、追走で苦労する前走・大阪杯(6着)は1F短かった。4月末のクイーンエリザベスII世カップ(12着)を挟む強行軍だった昨年の宝塚記念(6着)と違い、今回はミニ充電を挟んで参戦。顔触れなら乱ペースはなく、前で運べる利も見込める。枠順的にもすぐ横のキタサンブラックをマークできるのも魅力。着順変動が激しいタイプで、前走着順を気にしなくてOKのキャラ。予報が外れて「2分10秒台」の高速決着では厳しいが、予報通りなら凡走はない。○シュヴァルグランは「前付け」で粘った天皇賞・春(2着)に成長を感じた。雨量が読めないだけに、キタサンが連を外して高配当の馬券も少々押さえたい。