PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にソレイユドパリ(12.0pt)、シベリウス(10.0pt)、ラーリオ(9.7pt)、アポロナイスジャブ(7.7pt)、フォーハンドレッド(5.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、基本的に本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　しかし、今回の出走馬でもっとも最高値(最高指数)が高いのは、ポッドクヒオ。4走前の500万下Ｖ時で15ptをマークしています。ポッドクヒオが4走前のパフォーマンスで走ったならば、他馬は打つ手なしでしょう。

　よって、◎には、能力値が一番高い降級馬の(1)ポッドクヒオを推します。この馬は骨折休養後の2戦は13着、15着と凡退していますが、ウォーミングアップのようなレースぶり。前走では先行争いに加わるスピードは見せられているので、今回での変わり身に期待しました。能力値上位馬の牙城を覆す馬というのは、近5走以内にメンバー中で最高値かそれに準ずる指数をマークしている馬か、逃げ馬のどちらかであることが多いので、そういう意味でもこの馬の変わり身一発に期待しました。

　○は、初ダートの前走・未勝利戦を大楽勝した(3)ソレイユドパリ。アスリートの競走馬は、芝とダートでは餌も違えば鍛え方も違うので、いかなるダート馬でも急にダート仕様の馬には変身できないもの。逆に、即対応できる馬というのは相当にダート適性が高いだけに、ここは断然1番人気でも対抗評価としました。

　▲は、ここへ来ての地力強化が目立つ3歳馬の(12)フォーハンドレッド。現時点で能力値5位。休養明け3戦目のさらなる上積みと3歳馬の成長力を加味すれば、ここで連対しても不思議ありません。

　以下特注馬として、ブリンカー着用で変わり身見せた(2)シベリウス。(過去にも一度、ブリンカーを着用したことがありますが、そのときは芝1800ｍ)　今回は3ヵ月の休養明けになりますが、前走でこのクラスを勝って再度の同条件。警戒が必要です。

　△に4走前に前半3Ｆ34秒1-後半3Ｆ36秒9のハイペースを先行して、内々を立ち回った差し馬ヨクエロマンボのの追撃を阻止した(7)アポロナイスジャブ。昇級してからは2桁着順に凡退していますが、立て直されて降級の今回は巻き返しを警戒しました。

　あとは地味に地道に地力を強化して、前走の未勝利戦では逃げ切り勝ちを決めた(9)ヒトノアドリーム。この馬は前に行くことで良さが出た馬。今回で逃げるのは厳しいにしても、3走前のようにある程度前は狙えるメンバー構成。短距離路線の逃げ馬不在で、前がそこまで厳しい流れになりそうもないので、馬券に加えることにしました。

　他ではブリンカー着用で変わり身を見せて、前走の500万下を勝利した(14)ラーリオ。前走の500万下は、前半3Ｆ35秒3-37秒4のハイペースの2番手を追走しての勝利。この馬がここで能力上位なのは間違いありませんが、7ヵ月半の休養明けで2番人気というのは…。ルメール人気としか言いようがないでしょう(笑)。

　最後に3歳時は初ダートで未勝利戦を勝ち、ダート戦で2戦2勝の(15)エミノマユアク。この馬は前走の1000万下でも6着とまずまずの実績があるだけに、降級のここは押さえる必要がありそうです。