【東京11R】共同通信杯 G3(芝1800m)
仮柵:Dコース3週目(野芝約6ー8cm、洋芝10cmー14cm)
《このレースで求められる適性:速力+変速》
想定ペース:スロー
想定逃げ馬:ディアシューター
想定番手馬:エトルディーニュ
馬名 騎 調 速力 機動 バラ 変速
01 スワーヴリチャード B C 3 10 1 1
02 ディアシューター A C 8 4 6 10
03 タイセイスターリー S B 2 1 3 6
04 ムーヴザワールド A B 1 6 8 8
05 エアウィンザー S S 4 7 5 4
06 エテレインミノル C E 10 3 2 9
07 ビルズトレジャー C E 7 5 9 3
08 エトルディーニュ B D 5 2 4 2
09 チャロネグロ B D 9 9 10 5
10 アサギリジョー C C 6 8 7 7
11 サイバーエレキング ― ― 11 ― ― ―
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★夏目式オリジナル馬柱の見方★
騎……騎手の直近6か月実績。S、A→Eの6段階
厩……厩舎の直近6か月実績。S、A→Fの7段階
[競走能力順位]
速力……スピード・コース適性をポイント化した、競走能力値。その馬が持つ競走能力のベースとなる
[ラップ適性順位]
機動……3コーナーからゴールまでに他馬に追い抜かれないラップに対する適性
前半3ハロンでスピードを出すレースに適性がある
バラ……機動力と変速率双方を求められるラップに対する適性
中盤を含めたレース全体でスピードを持続させるレースに適性がある
変速……3コーナーからゴールまでに他馬を追い抜くラップに対する適性
上がりでスピードを出すレースに適性がある
※各項目の数字は順位、小さい方が相対的に上位評価
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[共同通信杯 レースLAP傾向]東京芝1800m
平均勝ちタイム 1.47.62
レース1F平均 11.96(追走区間1F平均 12.05)
前半35.94ー中盤37.14ー上がり34.54(前後半差:1.32秒後傾)
←遅――――――――区間ラップ――――――――速→
――〓〓〓〓〓〓〓〓 12.82 ―――――――――― 1800m
↓
―――――――――― 11.32 〓〓〓〓〓〓〓――― 1600m
↓
―――――――――― 11.80 〓〓―――――――― 1400m
↓
―――――――〓〓〓 12.28 ―――――――――― 1200m
↓
―――――〓〓〓〓〓 12.50 ―――――――――― 1000m
↓
――――――〓〓〓〓 12.36 ―――――――――― 800m
↓
―――――――――― 11.49 〓〓〓〓〓――――― 600m
↓
―――――――――― 11.25 〓〓〓〓〓〓〓――― 400m
↓
―――――――――― 11.80 〓〓―――――――― 200m
※「〓〓」が1F平均との差を表します
「〓〓」が左に多いほどその区間ラップは遅い(右に多いほど速い)
3着内脚質:逃2ー先15ー差8ー追5《中盤緩む上がり3F勝負:瞬発型高速上がり有利》
1着:逃0ー先6ー差2ー追2
2着:逃1ー先4ー差4ー追1
3着:逃1ー先5ー差2ー追2
[レースのポイント]
→→ 中盤が37秒台まで緩んで、分かりやすい中だるみ型のスローからの上がり勝負
→→ 直線が長いコースだが息が入りやすいラップのため、先行好位で速い上がりを使える馬が1着になりやすい
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近年はクラシックに直結する馬が毎年のように出ているレースですが、今年の3歳牡馬世代はかなりレベルが低いこともあって、このレースの出走馬がクラシックにつながる可能性は現時点では不明です。
ちなみに牝馬は相当にレベルが高い世代。
桜花賞、オークスまでは、阪神JFと昨日行われたクイーンCの上位組の争いでほぼ決まったとみています。
ま、クラシックの話は来月のトライアルの頃にまた書きますが、まずは目の前のこのレース。
過去のラップパターンの特徴は、上がり3ハロンの区間内に1ハロンは11秒台前半より速い超加速区間があるので、そこに注目したいと思います。
◎スワーヴリチャード
上がりに11秒台前半より速い超加速区間があったレースが、東京スポーツ杯2歳S。
この馬以上に一瞬のキレがあるブレスジャーニーに僅かの差で負けましたが差はほとんど無く、再度似たようなラップが予測される今回も期待できるとみています。
余談ですが、前半中盤が決して速くなかった東スポ杯2歳S、にもかかわらず上がりの最初の区間(残り600m)が12秒台と遅かったことが今年の牡馬のレベルの低さを表していますね。
◯エトルディーニュ
上がりの瞬発力はない馬で、このレースの勝ち馬の傾向からはズレていますが。
サトノアレスの勝ったベゴニア賞(2着)、ソウルスターリングの勝ったアイビーS(3着)と、その後のG1馬2頭と好勝負をしたレースで、上がりに11秒台前半があるラップを走っています。
それらのレースで後のG1馬に完敗しているあたりが、この馬の能力の限界と適性のズレだといえますが、逆に言うとG1を勝つような馬が力を発揮するレベルの高いラップでも、そこそこに粘って馬券圏内に残るというのがこの馬の強み。
共同通信杯自体が、上がりの瞬発力上位馬で決まることが多い一方、前に行ってギリギリ粘って踏ん張るタイプの馬がよく2、3着に残るので、今年のお楽しみはこの馬かなと期待しています。
▲ムーヴザワールド
タッチングスピーチの全弟で、新馬戦の内容は高く評価していた1頭。
ただ前走(東スポ杯2歳S)の負け方を見ると、加速に時間がかかっているのが現状で、姉同様本格的に結果が出始めるのは夏以降かなというイメージです。
たいしてレベルが高くなかった東スポ杯で切れ負けしたというのがどうにも引っかかるので、素質は評価していますが今回は3番手評価としました。
★エアウィンザー
兄エアスピネルとは違って、気性ものんびりとしたタイプで、レースをまだ本気で走っていないように見えます。
どちらかというと、コーナーで加減速できる特性が生きる小回り向きだと思いますし、長く脚を使わせるという意味では、2200mとかもっと長い距離を走るようになってから本領発揮するのではないでしょうか。
兄は史上最強レベルの世代に泣き、クラシックでタイトルを獲れませんでしたが、1年ズレて今年なら三冠馬も狙えたんですけどねぇ。