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 直線競馬攻略に秘策あり

新潟名物コース3つの狙い目

夏の新潟開幕!
予想家達

アイビスサマーダッシュ - 国内唯一の直線重賞を3つの視点から解説

直線競馬は得意条件 夏目 耕四郎

直線競走馬予想は数学の世界!? 好走馬が刻むラップタイム

アイビスSDは過去10年の平均勝ちタイムが54.10秒(良馬場のみ)、各年毎にみても53.8秒から54.3秒と僅か0.5秒差のなかに収まっていて、1000mの距離をこのタイムで走れるかどうかという「物理的限界への挑戦=数学の世界」と言っていいレースです。過去10年(良)の3着内馬の上がりラップの平均は32.09秒。すなわち平均でも(54.10ー32.09=22.01秒)最初の2ハロンをこのラップで通過するダッシュ力がないと、物理的にアイビスSDは勝ち負けになりません。ちなみに過去10年で最速の上がりラップをマークしたのは昨年7着だったブライトチェリーの31.5秒。これだけの物理的限界ともいえる上がりをマークしても、前半の2ハロンが23.3秒と遅く流れに乗れなかったために後方から差を詰めただけで終わっています。

コース形態上、前半のラップが高速になりやすい中山芝1200m、小倉芝1200mで、前半3ハロンを32、33秒台で逃げるか先行している馬が近年では結果を残していますので、今年もそこに注目してみてください。

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直結指数から導いた 直線競馬に通ずるコース適性

「直結式」は、コースのつながりだけで儲かる穴馬がわかる馬券術。適性の高さを活かして大駆けする馬を狙い、高配当を的中させる。適性の高い馬を探す方法は、出走馬の直結コースの激走実績を確認する。「直結コース」とは、今回のレースが施行されるコースと同じ適性が要求されるコースのこと。過去に直結コースを激走した馬は、今回のコースに対する適性も高いと判断できる。そのため、穴馬の激走や人気馬の凡走を予想することが可能になる。アイビスSDが施行されるなど、新潟芝1000mを攻略できれば夏競馬の収支は大幅に上向く。


【新潟芝1000mの直結コース:計7コース】
京都芝1200m/中京芝1200m/中山芝1200m/阪神芝1200m/函館芝1200m/福島芝1200m/これに同コースの新潟芝1000mを含める。
新潟芝1000mの出走馬が、過去に直結コースを激走していればコース適性が高いとわかり、推奨馬となる。今年のアイビスSDでは、フィドゥーシアが前々走で直結コースの春雷Sを勝ち、前走で同コースの韋駄天Sを制した。直結コースと同コースの勝ち馬なので、適性が高いとわかる。アイビスSDの穴馬を含む予想の最終結論は「ウマい馬券」で公開する。

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血統研究家が注目

直線1000mを駆け抜けるとあって、スピード自慢の快速馬たちが一堂に会する。過去5回のうち4回は1番人気の馬が制しており平穏な結果が続いているが、もともと特殊な条件だけに人気馬を安易には買えない。血統的にみるとまず目に付くのは、父サンデーサイレンス系の不振だ。過去10年の連対馬20頭のうち、サンデーサイレンス系の馬はわずかに1頭しかいない。一瞬の切れ味を武器に日本競馬を牛耳っているサンデーサイレンス父系だが、スピードの持続力が問われるスプリント戦では分が悪いようだ。
★出走登録馬のうち、父がサンデーサイレンス系の馬(50音順)
アースエンジェル/オヒア/シンボリディスコ/ナガラオリオン/レッドラウダ

いっぽう好走が目立つのは北米のマッチョな馬の血を濃く受け継ぐものたちで、特にヴァイスリージェントやバックパサー、インリアリティといった血を近い代に持つ馬に注目したい。過去10年の勝ち馬10頭のうち、9頭が馬体重480kgを超える大型馬だったこともこの説を裏付ける。直線コースは外枠が強いこともあり現段階で有力馬を絞り込むのは難しいが、これらの要素を念頭に置いて予想したいところだ。

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